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見たことのない色を見たくて。

勉強というテーマは色んな言葉に置き換えられる。
とっても繊細なテーマだと思います。

それはなぜか、というと
答えが1つではなく、その人その人が当てはめたものを正解とできるテーマだからです。

そこで、僭越ながらぼくから
いくつかの勉強に対する認識について紹介します。

Q、なぜ勉強するの?
A、「役に立つ/立たない」の2択で考えるのはナンセンス。

意味がなければやらないのか?という大きなテーマとなります。
世の中には役に立たないのに大勢の人がやっていることが山程あります。
ある人にとって無意味なものでも、ある人にとっては貴重な意味を持つからです。
例えばバンジージャンプ。例えば飲酒喫煙。例えば宗教。例えば結婚。例えば勉強です。

昨今では正しさよりも、最終的には感情が行動を決めるんだ。
という事が定説となってきました。僕もそう思います。

勉強が「面白いか/面白くないか」
でいうと今のあなたはきっと、面白くないと思っていることでしょう。
そして不思議なことに、ずっとあとになって勉強って面白いと思える日がくるのだと思います。真に「研究」すべき時はその時です。

面白くないことを心に歯向かってやっても身につきません。無駄です。

僕たちは普段、当たり前のように文字を読み書きしSNSを楽しんでいます。
しかし世界に目を向けると文字を読めない大人(成人の非識字者)はおよそ8億人もいるのです。世界人口は77億人ですからなんと10人に一人が文字を読み書きできないのです。日本は早くから識字率の高い国となりましたが。
もともと勉学とは「金持ちの娯楽」だったのです。

お金持ちにしか出来ない特別な遊びを「勉強」とよぶのです。
勉強は実は、とても贅沢なことなんです。

その贅沢な遊びをやりたくなければ、無理にやる必要はありません。

しかしSNSをはじめ、知っていると楽しい事が世の中にはたくさんあります。
文字を読み書きできると、人と交流する新しい楽しみが生まれます。
絵を描く人には絵を描く人の文字がありその国の言葉で交流をしています。
音楽には音楽のその世界のコミュニケーションがあるのです。

世の中の目に映る、耳に届く、肌に触れる
様々な情報を読み書きできると、この世界は見たこともない色で溢れていることに気づきます。
Twitterが面白くない人は、まだTwitterにおける読み書きが出来ない状態で、その面白みが見えていない可能性があります。

勉強する分野のひとつひとつのコンテンツそのものに今後意味があるかどうかはわかりません。しかし、物事を覚えたり、理解する訓練は世界を読み書きする能力を伸ばす絶好のチャンスです。

知ることと、目を向けることが連動した時が面白い時。
学校では知ることばかりに集中しているので、ただの詰め込み感が浮き出てしまい勉強が楽しめません。しかしいい大人になって目の前の事や世界をもっと見たい知りたいという欲求がでてくると、知ることが面白くなってきます。
順序が逆になってしまっているせいで、学校の勉強は面白く感じられません。

例えば、テンポ110の速さの音楽が低い音で鳴っています。
もしこの曲を作った人の願いが「110のテンポは心臓が鳴る速さだ。鼓動と同じ速さで静かに、しかし内側で激しい感情をたぎらせて踊れる音楽を作りたかったんだ。」と知った時、人はその音楽の背景をしり、イメージを膨らませ、ストーリーを感じます。

勉強とは、世界のあらゆる「ストーリー」を読み書きする訓練です。

長寿大国日本、人生意外と長く生きてしまうかもしれません。
どうせなら、無理して面白くない勉強なんか捨てて
面白いと感じる勉強をしたいな、とくぼゆきは思うのです。
そして面白いと感じるために、興味をもち、やりたいことをやる。
やりたいことをやるために、あとから勉強がついてきます。

つまり、勉強だけをしていてもその面白さに気づくのは簡単なことでは無いということです。外にでよう。人に会おう。文化に触れよう。自分の知らない遊びを見つけよう。

生きることは勉強です。学校の勉強が嫌いでも
あなたはもう、毎日勉強していますよ。

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