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本当にわからない

久しぶりに感情的になった。思いが爆発した。キレたわけじゃなく、真剣に、真面目にちゃんと向き合って考えて欲しいと思ったから。

その担任のクラスに児童Aがいて、そのAから相談があったらしい。

「からかわれて嫌だ。たまに叩いてくる」と。

担任はその後児童Aから教えてもらった児童Bに事実確認を行った。

「そんなんしてへんし、いじめるつもりで叩いたんちゃう。冗談やん。」

とBが言ったそうな。担任はそれをそのまま受け止め、「そうか。」と言ってBを帰した。

放課後その担任が私に「AとBが一緒に遊んだりふざけたりしているところよく見るし、Aが言っていることも本当からわからない。きっと大丈夫とは思うですけどね。」

もうこの時点でイライラ超えて驚きでいっぱいだった。

Bがいじめるつもりじゃなかったら叩いていいのか。そんなわけない。本当に大事なのはAが傷ついているという事実。これを逃してはいけない。Aは辛い思いをしている。だから勇気を出して担任に相談した。それはSOSと同じ。

それからみっちり言いたいこと言いまくった。

「いじめ」とは何か。

いじめが起こった時に、その周りではどんなことが起こっているのか。

「集団づくり」の意義。

何よりも、担任としてどんなクラスを実現したいのか。

めざす子どもたちの姿はどんなものなのか。


その担任に比べてうんと教員経験は浅い俺だが、そんなのは関係ない。年齢、経験年数関係なく、ダメなものはだめ。アカンことはあかんって言う。

残念なのは、「どうしていいのか、わからない」と最後の最後で告げられたこと。

今までどうしてきたのか。ずっとわからずのまま来てたのか。それとも見て見ぬ振りか。どれらにしろ「本当にわからない」と受け止め、「私ならこうします」と伝えて今日を終えた。


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