鎌倉暮らしを考える
電車の中で考えた。
「もし鎌倉に住むとしたら・・・」
以前から知人に誘われているのだが、はてさて。
AIと相談したがこの風情とか清涼な空間感を伝えようにもAIもその繊細なニュアンスを理解できるはずもなく、結局は鎌倉に行くことにした。
ちょうどお世話になっている鎌倉にご自宅とアトリエがある画家の方に会う機会があり出向いた。
鎌倉の自然と伝統の世界に静かな佇まいと構えて、魯山人のように暮らすのも悪くない、などと妄想しながら電車に揺られて鎌倉駅に降りた。
20年来の知人の案内で、人にはあまり知られていない鎌倉由来の寺をいくつか案内してもらった。とてもWEBでちょっと見て来ました、どころではわからない所縁のある隠れ鎌倉ばかりだった。
至る所で時鳥が鳴き、神聖な空気漂う鎌倉の小道を歩く。
水車小屋を建て、自給自足を妄想したが、現実はちょいと難しそうだ。
長谷寺の和庭園のような庭のある家に住みたいものだ。
鎌倉は侘び寂びの中に粋がある。
古民家カフェに入る。
インテリアはこんな生活感があってもいいな。
境内で子供達が遊ぶ姿は風情があってなんともいいものだ。
鎌倉は一千年の歴史を積み重ねを経て今がある。
東京育ちの我輩が思いつきで住んでみたいと妄想するくらいのことで、簡単に打ち解けられる歴史場ではない。
まずは何十遍と足蹴く通い、気の同化を仕上げてから、ゆるりと鎌倉を散歩できるようになって、初めてはたして自分はここに受け入れてもらえるかどうかを考えるくらいの気長さがあっていいのだと思う。
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