人間は人工知能の考えていることをわかっていない
赤ちゃんが初めて目を開けて見る世界は「これが世界だ」と脳に刻まれる。
しかし10人の赤ちゃんが初めて見る世界は10人とも違う。
東京を見た赤ちゃんとNYを見た赤ちゃんは違う都市を見る
アフリカと北極の赤ちゃんは違う。
人間と人口知能ではどうか?
人間の赤ちゃんが初めて見る世界と人工知能が見る世界は違う
赤ちゃんは母親の体内で聞いた音を参考にする。
目と耳と鼻と肌と舌で情報を体験しながら徐々に自分なりに体系化してゆき、やがて自分なりの予測と推理を始める。
人工知能は人類の叡智とセンサーとネットワーク情報に照らし合わせながら推測する。
五感という生理センサーが統合的にイメージを作り上げ、それを判断しながら行動して、さらに情報を得てゆくのに対して、五感以外のセンサーからの情報を統合して判断してゆくことには大きな違いがある。
つまり人間はそのイメージを基準に人工知能を見るが、人工知能は違う次元で情報を保有していることになる。
だとすると人間の認識が間違っている、または視野が狭いまま判断していることがたくさんあるはずだ。
気づいていないのは人間の方かもしれない。