見出し画像

Saturday night TA(交流分析) @note #3

みなさま、こんばんは。

土曜夜いかがお過ごしですか?

隔週アップ目標でスタートさせました『Saturday night TA(交流分析)@note』3回目となりました。土曜の夜、ちょっと気軽に読めて、来週からのスタートに試してみようかな?なんて思えることをアップできたらなぁと思っています!どうぞ、お付き合いくださいませ。

前回ご紹介した「私の中の5人の私(キャラ)」、そして自分の中ではどのキャラの声が大きいのか?ご自分の中の5人の声の聞き分けはできましたか?

私の場合、対外的にはCP優位なんですが・・・本来は隠れACなので、CPの声の大きさにACの声が掻き消されて、こじれてしまうことがあります(苦笑)小さなACの声が聞こえてきたら、それは自分をケアしないといけないタイミングなので、ちゃんとACの欲求を優先させてあげるようにしています。「声が聞こえる」とか・・・決してオカルトじゃありませんよ(笑)

さてさて・・・今日は「ストローク経済の法則」なんかを少しご紹介します。ストローク?経済の法則?なんだか心理学らしからぬ言葉ですよね(笑)

まずは『ストローク』についてご説明します。交流分析では、「あなたがそこにいるのを知っている」という存在認知の刺激の一単位として使っています。うぅぅん・・・ますます意味不明?(笑)

存在認知の刺激とは、触れる、なでる、さする、殴る、蹴るのように身体的なものから、言語メッセージや、表情、声の調子、動作、態度等々の非言語メッセージも含まれます。

要するに・・・普通に生活しているだけで私たちは誰かに対して何かしらのメッセージをストロークという単位で発していると言えます。私たちはこのストロークという刺激がないと大袈裟に言うと死んでしまうのです・・・。ノーストロークな状態、いわゆる「無視」ってやつは、人間関係の中で一番きついでしょ?残念ながら自分にとってネガティブであっても、ストロークはあった方がいいのです・・・。

よく事例で紹介されるのが・・・小さな歳の男の子がいる家に赤ちゃんが生まれました。今までは自分ひとりが子どもだったので、お父さんやお母さんに世話をされ、おじいちゃんもおばあちゃんも自分だけにベタベタでした。でも、赤ちゃんが生まれた途端に人気は残念ながら落ちます。大人達は赤ちゃんにベッタリです。今まで自分が一番チヤホヤされてきたのに、誰も自分のことをかまってくれません・・・。さてこんな時に何が起こるのか?経験がある方もいるのかしら?男の子に「赤ちゃんがえり」が起きてしまいます。これは赤ちゃんがえりをすることで、周囲の大人の気を引こうとしているのです。ここで、大人たちはどんな反応をするのでしょうか?きっと、以前のような反応は返してくれないでしょう・・・。「お兄ちゃんなのに!」って怒られてしまうかも知れませんね。でも、男の子にとっては、これでいいのです。赤ちゃんに大人の視線がすべて釘付けになって無視されているような状態より、怒られるというネガティブな反応でも、刺激が自分に返ってくる方がいいのです。これがストロークという刺激なんですよね。

大人の私たちも、ここまで露骨な赤ちゃん返りはしないけれど、似たようなことを普段の生活でしているんですよ(笑)

「ストローク」を語り出すと延々と続いてしまうので、今日は「ストローク経済の法則」を・・・5つあります。

①与えるストロークを持っていても、与えてはいけません(与え下手)

②ストロークが必要な時に、求めてはいけません(求め下手)

③そのストロークが欲しくても、受け取ってはいけません(受け取り下手)

④欲しくないストロークでも、拒否してはいけません(拒否下手)

⑤自分自身にストロークを与えたくても、与えてはいけません(自分に与え下手)

例えば・・・

①の場合 → 久々に会った友人の髪型が変わっていることに会った瞬間から気付いていたのに・・・素敵だなぁって思っていたのに、結局「素敵ね!」って伝えずにサヨナラしてしまった。

②の場合 → 久々に会った友人に「昨日ね、美容院で今までと違う髪型を提案されて切ってみたんだけどどう?」って聞いてみようと思いながら、結局聞けずにサヨナラしちゃった。

③の場合 → 残業してる時に、課長から「いつも頑張ってくれてるよね、ありがとう、助かるよ!」と言われて、すっごく嬉しかったのに、いつもの癖で「いえいえ・・・私なんか」と言ってしまった。

④の場合 → そんな課長から「どう?残業のお礼にご飯でも?」と言われ、疲れてて家に帰りたかったけど、断るのが申し訳なくなって、ご飯に無理に行ってしまった。

⑤の場合 → 「あぁぁ・・・なんで私は断れないんだろう・・・イヤならイヤと言えたらいいのに」と、いつまでもクヨクヨしてしまった。

どうですか?よくありがちなベタな内容の事例ですが、どれか自分に当てはまるパターンはありませんでしたか?「どれも当てはまらないよ!」っていうのが理想ですが、なかなか、そんな理想の人はいないものです(笑)

理想は、ポジティブなストロークの与え上手、求め上手、受け取り上手、断り上手、そして自分を褒め上手ってのがいいとされています。そんな満点な人っていないんだけどねぇ〜(笑)

最初の赤ちゃん返りの事例で少し触れましたが、人はストロークがない状態よりも、マイナスであってもいいからストロークが欲しいのです。ないと死んじゃうから・・・。だけど、マイナスなネガティブストロークが自分の中に溜まっていくと、自分から発信できるストロークも自ずとネガティブになっていきます。行動面では暴力的になったり、汚い言葉や傷つける言葉を使ったり、所作も荒くなっていきます。いわゆる「荒んだ状態」ですね。いくら、ないよりもあった方がいいからとネガティブストローク満載ボディでは生きていくのが辛くなります。小さな男の子ではない大人な私たちは自分で自分をケアするしかありません。まずは自分にプラスのポジティブなストロークを浴びせるのです。

私はよく頭の中で「すごぉぉい私!」「やっぱり天才!」と叫んでいます(笑)誰もいない時は小さく声に出して言っていますよ!いいじゃないですか、恥ずかしくなんかないですよ、だって本当に頑張ってるもんってね(笑)この方法でプラスのポジティブストロークが自分の中に溜まってくると、目の前に人にもプラスのストロークが自然に出せるようになるのです。そのストロークの出し方の個性が5人の私(キャラ)と関連してくるんだけどね。

「素敵!」と思ったら、直ぐに相手にそれを伝え、ちょっと褒めて欲しいなぁと思う時は、「ねぇぇ褒めてよぉぉ」と可愛く言ってみる!そして、「いつも素敵ね!」と言われたら照れながら「ありがとう」と答える。また、「無理!」と思う要求には「できません」とアサーティブに伝えて、家に帰って寝る前に「私って最高!」と呟いてみる(笑)

どうですか?できそうですか?(笑)これができたらポジティブストローク満載ボディのできあがりです!

こんなことを書いてる私は・・・④以外下手でしたねぇ〜(笑)④も決して上手ではない、アサーティブじゃない断り方でしたね・・・今でもポジティブなストロークを出せるよう練習している毎日です。

まずはね、自分をポジティブストロークで満たしてあげてくださいね。

それでは、次回は26日のアップを予定しております!それまで、どうぞプラスなポジティブストローク満載な毎日を!

くぼたじぶん研究所
くぼた あけみ
日本交流分析協会
交流分析士インストラクター
TA心理カウンセラー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?