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Saturday night TA(交流分析) @note #8

みなさま、こんばんは。

お久しぶりのSaturday night TAでございます・・・。隔週アップで8月からスタートしましたが、少しお休みをいただいて、今度は第二、第四土曜日にアップできるように再スタートしたいと思います。またお付き合いいただけたら嬉しいです!

さてさて・・・先日読み終わったこちらの本『フランクル「夜と霧」への旅』。実は去年の今頃、古本屋さんで見つけた本です。買ってから約1年「積読」になっておりました・・・。ふと、何気なく積読コーナーから引っ張り出してきて読み始めたのですが、このタイミングで読むために一年積読になっていたのかも知れないと思うほど、すぅぅぅっと私の中に入ってくる感覚がしたのです。

フランクルの『夜と霧』はご存じの方も多いのではないでしょうか?このコロナ禍で再読しているという人もいるといろんなメディアで話題になっていました。私も持っています・・・持っていますが・・・正直言えば、1回しか読んだことはありません。その時の感想は「難しい・・・」(苦笑)確か、カウンセラーであれば、読んでおいた方がいいと、先生から勧められて読んだような記憶が・・・。

『フランクル「夜と霧」への旅』は、そんな『夜と霧』を様々な角度から、フランクルと関わった人々を追ったノンフィクションです。この本の中に

『ロゴセラピーは、技法ではなく、生き方なのです』(p118)

という言葉があります。「ロゴセラピー」はフランクルが説いた心理療法ですが、上記の言葉は日本のロゴセラピストである勝田茅生先生の言葉だそうです。

似たような言葉を私はTA(交流分析)を学ぶ人たちから聞きます。特に70代、80代と言った先生達から・・・

先生たちは『TAを生きる』と言うのです。

心理療法、技法はロゴセラピーや交流分析以外にもたくさんあります。カウンセラーは偏った心理療法・技法だけでなく、いろんなものを知っている、ある程度使いこなせる必要があります。それは、どの心理療法も万能ではないからです・・・。クライアントによって合う、合わないがどうしても出てきてしまうからね・・・。

だからと言って、どれも広く浅くでは目の前のクライアントと向き合うのは難しいでしょう・・・。

もう10年近く前、私は師匠に「自由自在に使いこなせる技法を身に着けた方がいい」とアドバイスを貰い、当時、気になっていた交流分析を学び始めることにしたのです。

まぁ、10年以上経っても「自由自在」かどうかは疑問だけどね(笑)

ロゴセラピーも交流分析も、結局は自分をまな板に乗せて、自分を料理することで自分を知り、自分を知ることで他者を知ることができるものだと思います。それこそ、毎日の中で交流分析の各ジャンルで語ることができちゃうネタに出くわすのです。一時期は「一種の職業病か?」と思うほど、なんでもかんでも交流分析と絡めて考えていました(笑)

たぶん、先生たちの言う「TAを生きる」と、私が思う「TAを生きる」は違うと思うんだけど・・・。私が思う「TAを生きる」は、自分の脚本はなかなかガラッと変えることは非常に難しいんだけど、日々、諦めることなく、一ミリでも大人の自分が理想とする脚本に書き換える努力をすることなのでは?と思っています。

毎回毎回・・・CP(厳しい私)炸裂で怒り狂ってしまった後、ハッとして今度こそA(冷静な私)で、ちゃんと状況を見て対応しようと、自分を諦めずに誓い続けることとか、あともう少しでその成功を手に入れられるのに、急に手放したくなってしまう脚本が襲ってきた時は、手をギュッと握って離さないって必死になるとかね(笑)

ロゴセラピーも交流分析も単なるスキルやテクニックというレベルでは、本当の意味で「自由自在に使いこなせる」とは言えないと思います。その療法は決して万能ではないことを前提として、それでも、自分自身をガッツリとその療法の中に浸して日々を過ごしてみる。あぁでもない、こうでもないと試行錯誤しているうちに、「!!!!!!!!」とする瞬間が訪れる・・・。きっとここまできたら『ロゴセラピーは、技法ではなく、生き方なのです』『TAを生きる』と言える入口にくるのかも知れませんね。

そして・・・たぶん、ここまで来たら、『沼』にはまっていて抜け出せない状態なんだと思われます(笑)私もすっかり沼の住民ですわ(笑)

次回のSaturday night TAは26日の予定です!どうぞ、またお付き合いくださいませぇ〜

くぼたじぶん研究所
くぼた あけみ
日本交流分析協会
交流分析士インストラクター
TA心理カウンセラー

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