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Saturday night TA(交流分析) @note #18_王子様とお姫様として生まれた

こんばんは。

連日のオリンピック競技のテレビ観戦。
北京開催で、時差も少ないから、夜中にテレビ中継されることもなくて寝不足にならずに済んでいます(笑)
いろんな競技で繰り広げられるドラマに、泣いたり、怒ったり、笑ったり・・・。不穏な空気も流れてるけど、あと1週間、平和の祭典なのだから、せめてこの期間だけは、世界が平和であることを願っています。

オリンピックを見ていて、いろんな選手のエピソードを聞くことができるんだけど、どこぞの国の選手が、もともと、中国で生まれた女性でした。

その選手が生まれた頃、中国の一人っ子政策の弊害か、男の子を望む風潮があり・・・。生まれた赤ちゃんが女の子だと、捨てられてしまうという悲劇が、結構あったようです。その選手も捨てられていたそうです。
捨てられた後、海外のご夫婦との間で養子縁組のご縁があって海外で育ち、自分が捨てられていた母国に選手となって戻ってきました。

当時、たくさんの女の子が中国では捨てられていたのかも知れません。そのまま、中国のどこかで育った子もいれば、この選手のように海外で養子縁組された子もいたのでしょうね。養子縁組された子が、養子先でどのように育っているのかも、それは分からないけれど・・・

交流分析(TA)では、
『私たちは「王子様」「お姫様」として生まれてくる』と言います。

最初、私はこの意味が分からなかったのよねぇ〜(笑)
やっぱり、海外から入ってくるものって、例えが若干イミフくらいに思っていました。(先生、ごめんなさい・・・)

でも、15年近くも学んでいて「イミフぅぅ〜」とはさすがに言えないので、私の解釈を今日はお伝えしたいなぁと思います(笑)

私が思うに・・・
『まっさらな状態で生まれてくる』ということを言いたいのではないかと捉えています。

だけど・・・
この世に生まれおちたその瞬間は、どの赤ちゃんも同じまっさらなはずなのに、息を吸って「おぎゃぁぁぁ〜」と叫んだ瞬間から、もう平等じゃないと言うか・・・

まずは、親はどんな人なのか?
どんな場所(家)を用意されているのか?
生まれ落ちた、その場所は安全なのか?
もっと言えば、生まれた時代は?国は?

人の性格はなんで決まるか?
遺伝なのか?環境なのか?という説は心理学ではバチバチと繰り広げられることが多いけど、どっちかだけの要素だけで決まるってことはなくて、遺伝からくるものもあるし、環境の影響が大きいものあるしね。
ただ、私はどちらと言えば、環境の影響が大きいとは思っています。

人は、朱に交われば赤くなる生き物なのです。
自分が身を置いている環境に簡単に左右されてしまう生き物なのです。

交流分析(TA)では、小さな頃、どんな朱に交わってきたのか?の影響が大きいと捉えています。
ただ、大きいだけで、その朱の色がイヤであれば、違う色に変えることだって、容易ではないけど、利き手を変えるくらいの困難さはあるけど、できると言っています。
(私は個人的には利き手を変えるのは大変だから、朱の色を活かした方がいいとは思ってるけどね・・・)

まず自分を変えたいと思うなら、小さなことでもいいいから環境を変えるのが一番手っ取り早い。
環境を変えれば、見える景色も、関わる人も、自分の日々のルーティーンが変わるからね。

中国に他国の選手として戻ってきたその選手は、ある意味、強制的に環境を変えられたわけだよね。子供だったから、自分で環境を変えるのは難しかっただろうしね。中国人としてのDNA(遺伝的要素)は持っていても、環境は中国ではない西洋の国(環境)で育った。だから、たぶん、思考、言動は中国で育った中国人の方とは違うはず。

平々凡々な私たちだって、同じく、環境に左右されてしまう生き物なのよね。今の召し使いのような状況がイヤであれば、もともとは王子様、お姫様で生まれたはずだから、環境を変えれば王子様、お姫様になれる・・・はず(笑)

見当違いな王子様、お姫様にならないために、まずは、自分がどんな王子様、お姫様になりたいのか、知るところから始めてみないとね(笑)


くぼたじぶん研究所
くぼた あけみ
日本交流分析協会
交流分析士インストラクター

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