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Saturday night TA(交流分析) @note #12

みなさま、こんばんは。

今日は「2月なのか?真冬なのか?」と疑いたくなるような気温の高さ。駐車場から、映画館へ上演開始2分前に滑り込んだのですが、走って、汗がダラダラで、しばらく映画に集中できませんでした(笑)

前回、「次回は2月6日に!」なんて書いていましたが、私のうっかりミスでございました。6日にアップしたのは別の記事。申し訳ありません!

さてさて・・・今日は交流分析のどの分野で記事を書こうかボンヤリと考えていました。たまには「時間の構造化」もいいかもなぁ〜、最近「リモート○○」が増えて、疲弊してる人、してない人の差はなんだろう?交流分析でお伝えできないかなぁ〜と考えているところに、偶然にも何気につけていたテレビで、大学生がリモート授業がつらくて休学や退学が増えているというニュースが・・・。

やっぱり、ここら辺を紐解こう!

交流分析には7つのジャンルがあります。その中の1つ「時間の構造化」。なんだかひと昔前の自己啓発本にありそうな名前ですよね(笑)テキストの中でこのジャンルが占める割合は一番少ない・・・。数ページしかありません。インストラクター試験で、どのジャンルを担当するかくじ引きで決めたのですが、みんな時間の構造化当たれってくじを引いていました(苦笑)私ももちろん神に願いましたが、みんな一番当たりたくないと願う「人生脚本」が大当たり・・・。くじ運のなさに落ち込みながら帰宅したのを覚えています(笑)

でも、今、一番当たりたくないのは、この「時間の構造化」です・・・。いざ、伝えるとなると、難しいのです。頭では分かっているけど、伝わる言葉や事例がなかなか見当たらないのです。今日はそんな難題にチャレンジですわぁ〜!

交流分析を創ったエリック・バーンは言っています。「人間は退屈に耐えられず、ゆりかごから墓場まで自分の一生を、6つの方法を使って構造化する」と・・・。この6つの方法が「時間の構造化」の理論の元になっています。

6つの方法(カテゴリー)をご紹介しますね。

①閉鎖・引きこもり → 心身ともに他人と距離を置いて、ストロークのやり取りを避けること。または、他人と一緒の時でも、一人で妄想したり、物思いにふける、内省するのも①に入る。

②儀式・儀礼 → 「おはようございます」「こんにちは」「お疲れさまです」などの挨拶。また、決まった定型の会話で済むようなこと(例:弔辞、祝辞等々)

③雑談・気晴らし → 家族や仲間との何気ない責任のない会話。「パスタイム」ともいい、この相手と④に移行してもいいか検討するための時間。いわゆる「井戸端会議」であり、生産性が低いが、故意でない限り傷つくようなやり取りにはならない。

④活動・仕事 → 生産的な行為、会議で発言する、議論する、企画を立てる、掃除・洗濯などの家事を集中して行うなどの成果を得られる時間。④あたりから、成果を出すために、相手とのネガティブなやり取りも含まれてくる。

⑤ゲーム(心理ゲーム) → 前回ご紹介した「心理ゲーム」。心理ゲームになるということは、相手とがっつり向かい合っている証拠でもありますが、お互いにイヤな気持ちになって終わってしまいます。

⑥親交・親密 → 交流分析を学ぶ者が目指す自律性の要素の一つ。お互いに信頼しあい、頼りあい、自分の思っていることを真っ直ぐに伝えあえる関係。お互いの意見の相違をオープンに認めあえる時間。

この①→⑥にいくほど、ストローク(人とのコミュニケーション)の量や質が濃ゆくなっていきます。濃ゆくなれば、その中には自分にとって善玉も悪玉も含まれているってことです。心身ともにヘロヘロ状態の時にはそっとしておいて欲しいですよね?一人にして欲しいですよね?そんな時は迷わず①を選べばいいのです。自分の状態によって①〜⑥は選べる、自分で選択できる(選択する)ということなんですね。

かなりザックリな「時間の構造化」6つのカテゴリーの説明ですが、大前提としては「自分にとって」なんですね。

今回のコロナ禍で「リモート万歳」な雰囲気だけど、リモートが合うか合わないか、それは人それぞれでしょ?テレビでは「リモートダメっす!」って学生さんばかりが出てきたから、世間の大学生はみんなリモートつらいのねぇって思うのは、ちょっと待ってってことなんですね。

「自分にとって」リモートはどうなんだ?ってところなんです。

私は20年近く一人暮らしです。コロナ前も休日は外出するなら単独行動が多いし、外出しないなら、ずっと引きこもって韓国ドラマみまくるという生活をしていたので、正直、このコロナ禍になっても自分の生活にそんなに支障はないのです(苦笑)敢えて言うなら、旅行(一人)に行けないのが窮屈なくらい・・・。(もちろん、友達はいますよw)

私の日々のストロークは、会社での「④活動・仕事」と、上司からのゲーム「⑤ゲーム(心理ゲーム)」である程度得られちゃうのです。

ただね・・・コロナ前のコミュニケーションスタイル、要はストロークを得る方法が、人からの反応で得るタイプの人は、人と会えない状況が続くと、ストローク欠乏になりやすい。

例えば・・・

「落ち込んだりした時に、どうやってエネルギーをチャージしますか?」という質問に、なんて答えますか?

答えの中に「誰それと○○」というのがあったら、コロナ禍の今はストローク欠乏になりやすいってことです。ちなみに私は「一人で○○」という回答です(苦笑)

リモートがつらくなっている大学生の方は、慢性的なストローク欠乏なんだと思います。そりゃ、そうよね、こんな状態が一年近くも続いてるんだもの・・・。本来であれば、お友達や先生とガンガンと③や④、時には⑤からの⑥なんて時間を過ごしてるはずなのにね・・・。

一人で部屋でPCの前にいるのがつらくなったら、大きな声で「でかけよう!友だちと会おう!」とはまだ言えませんが、天気の良い日に外で友達と距離をとって話す、リアルが無理なら、それこそリモートで話す、友達が無理なら、近所のおばさんと立ち話をする・・・、誰かと会話をしてみてください。いわゆる「③雑談・気晴らし」の時間をたくさんとって、他愛もない話題でエネルギーをチャージすることから始めてください。いきなり④とか⑤はダメよ!身体に毒だから!(笑)

人と会えるような世の中になった時に、雑談の仕方を忘れないように、大事な人と、この条件付きの世の中で、どうやったらコミュニケーションとれるか考えて行動してみるのも新しいチャレンジだと思うのよね。ぜひ、一緒にチャレンジしてみましょう!

交流分析はコミュニケーション心理学とも呼ばれています。まずは自分自身とコミュニケーションをしっかりとって、今度は誰かとコミュニケーション!「引きこもって韓国ドラマ見てるお前が言うな!」と、お叱りを受けそうですが(笑)次回は、2月27日にお会いしましょう!


くぼたじぶん研究所
くぼた あけみ
日本交流分析協会
交流分析士インストラクター
TA心理カウンセラー

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