【第3皿】 「わたしの夏のゆくえ。」
気付いたら夏が行ってしまった。
カレンダーが9月に捲られた途端、まるで会期を終えた催し物かのように夏は夏であることをやめてしまったようだ。
窓の外の抜けるような青空を見て、回していた洗濯機からシーツと枕カバーを取り出し、ベランダに1枚ずつきっちりと干していく。心なしか真夏よりすっきりとした青い空と綺麗なコントラストとなって風に揺れていた。
まだ涼しいとは言えないけれど、もう夏ではない何かを胸に吸い込んだ。
それにしてもこの一週間はなかなかハードだった。
半分はリモートワ