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ちっちの出し方がわからない

パンツを履かせることだった。それまでにも「この夏こそ脱おむつ!」を胸にパンツを履かせていたが、ひどいときは1時間毎に漏らす有様に音を上げ、おむつに戻してしまっていた。

なぜ、トイレでおしっこを出せないのか。その理由を「出し方がわからないのではないか」と睨んだわたしは、1週間でおむつを外した友人談を参考に、「とにかく1週間、何があろうと絶対に苛立たず、笑顔で(就寝時以外は)パンツを履かせよう」と心に誓ったのである。

成果は5日目に出た。娘が、パンツを履いたままだったが、わたしが離れている間に自らおまるに座って用を足したのだ。わたしが歓喜したのは言うまでもない。もうめっちゃ喜んだ。すっごい褒めたし濡れたパンツをルンルンで脱がせて、外に溢れていた分を雑巾で拭き取った。

娘は一歩進んだ。確かな手応え。

以後、一進一退を繰り返したが、娘はトイレでおしっこを出す感覚を着実に手に入れていった。うわーい、ひゃっほーう!(母狂喜)

そのうち、夜のおむつは娘の意思でパンツとなった。

「わたし、おねえさんでしょ。おむつは赤ちゃんでしょ」

寝る前にトイレに行っておけば、おねしょはしない。おむつをしていた頃に実証を得ていたので(なんでも実験感覚でやってしまう、物理学出身のわたし)、夜パンツにしてからおねしょをしたことはない。と言っても、念のため、敷布団には防水シーツを敷いてある。

以上が、娘のおむつ外れ体験談。おむつ外れに悩んでいる親たちに、少しでも参考になればと思い、ここに記す。

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