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中小企業診断士が見るカーリング

皆さんはカーリングの試合をご覧になったことはございますか?流行語大賞に選ばれたり地方創生のモデルケースに選ばれたりと何かと話題に上がっておりますが、今回は自称カーリング診断士?の久保がカーリングをテーマに記事を書いてみます。

最近の女子カーリング事情

先週末カーリングのワールドカップ・グランドファイナルが行われ、ロコソラーレのメンバーが女子日本代表として参加し、4位という結果を残しました。

ワールドカップと名前がついていますが公式な大会ではなく、中国主催の大会だったためあまり報道されていませんでしたが、この大会を以てカーリングのシーズンが終了しロコソラーレのメンバーは日本代表の役目をいったん終えました。

この日本代表の大役は日本選手権を勝ち抜き日本一の座を獲得したチームが担うことになっており、今年2月に行われた女子の大会では中部電力がロコソラーレを破り、2019-20シーズンの日本代表を勝ち取りました。
その流れで3月の世界選手権は中部電力が日本代表で参加し、ロコソラーレと同じ4位で大会を終えました。

昨年の平昌オリンピックではロコソラーレは銅メダルを獲得しましたが、今年の結果を考慮すると決してまぐれではなく日本の女子カーリングチームは実力をつけてきたことの証明だと思います。

前段が長くなりましたが、なぜ日本のカーリング女子のレベルが向上してきたのかという理由を中小企業診断士の視点で分析してみたいと思います。

コミュニケーション

日本選手権の中継を見ている時に、女子のレベルが上がってきたことを問われたときに解説の方が「コミュニケーション」の充実を挙げていました。

カーリングの特徴として、選手が投げたストーンのウエイト(スピード)、曲がり具合をスキップが即座に判断してスイーパーに伝えることで狙った場所に届くようストーンをコントロールすることが挙げられます。
これまでロコソラーレのメンバーはそのコミュニケーションに優れていたため、他のチームにない強みとしていたのですが、中部電力をはじめ他のチームもその強みを取り入れることに注力してきたため、今では日本のカーリング全体の底上げにつながっているのだということです。

また、投げたストーンを目的の位置にコントロールすること、その先には試合に勝利することが彼女たちの目的です。この目的をメンバーそれぞれで共通して持たなければチームとしての実力を発揮して試合に勝利することができません。

この目的を達成するために選手には明確に役割が分担されています。
選手はリード・セカンド・サード・フォースの順に二投ずつストーンを投げますが、それ以外の選手でスキップ以外の二人はスイープを行い、スキップ(スキップが投げるときはバイススキップ)が各メンバーに「オー(そのまま)」、「ヤーップ(掃け)」と掛け声を出すなどして指示を出します。
各メンバーが指示を正しく理解して、それぞれの役割を全うしチームに対して貢献することがチームが機能するための条件となります。

バーナードの組織論

このようにみると、バーナードの組織論である「コミュニケーション」「共通目的」「貢献意欲」という3つの成立条件がカーリングチームにも当てはまることが分かります。強いチームを作ることと強い組織を作ることは同じことが言えるということです。

少々強引な分析の仕方かもしれませんが、このように身近なことを診断士の知識に当てはめてみると共通点を見ることができます。今回はカーリングに視点を置いてみましたが、今後は知識の整理、棚卸もかねて別のものをテーマにして分析しアウトプットしていきたいと思います。

そだね~!


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