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「ちーくまちゃん」が出来るまで

「ちーくまちゃん」は久保マシンのオリジナルキャラクターです。2016年から、ずっと温め続けていたキャラクターで、いつか展開させようと考えてたわけですが、この度、noteで舞い込んできたお仕事にピッタリだと思い、満を持して「ちーくまちゃん」は世の中へ飛び出すことになりました。それと同時に絵本の世界を目指してnoteでも新連載スタートです。今回は、その「ちーくまちゃん」が出来るまでをご紹介したいと思います。


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久保マシンの二人が力を合わせて生まれた「ちーくまちゃん」
今現在は、こんな「ちーくまちゃん」の姿です。
可愛いですね。ワンピースからハミ出てるパンツがキュート(笑)
「ちーくまちゃん」はクマですが、どこにでもいる
小さな子どものイメージで描かれています。

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じつは「ちーくまちゃん」は
少し前まで、こんな絵柄 ↓ でした。

スクリーンショット 2020-07-30 10.38.27のコピー

ちょっとお洒落なイメージですよ。毛並みも感じられる描き方ですね。お洋服も今とは違います。プーさん風にTシャツだけ着用してますね。この時はパンツを描いてません(笑)これはこれで、とても洒落てて「ちーくまちゃん」が、ちょっとだけお姉さん風に感じられます。足袋のような赤い靴がチャームポイント。


そして、元祖「ちーくまちゃん」はコレでした!

↓↓↓

2016年版のコピー

スクリーンショット 2020-07-30 10.44.06のコピー

カラーバリエーションが映える映える!

そう、元祖「ちーくまちゃん」は、デザイン化されたキャラクターだったのです。今のような「可愛い」という雰囲気ではなく、もっとこうデザインを意識した大人っぽいイメージでした。フエルトっぽい毛並みに凛々しい瞳。今の「ちーくまちゃん」と見比べると全然ちがいますね。どちらが貴方のお好みでしょうか?


さて、

「ちーくまちゃん」は今回、お仕事で「ぬり絵」になって登場!
はい、コレですね ↓

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可愛いですね。キュートすぎてキュンキュンします❤️
描いたのはオッサンの「くぽりん」ですからね!
こんな可愛いのがオッサンの手から生まれる奇跡(笑)


はい、こちらは最初の「ぬり絵」バージョン ↓
毛並みとペンタッチがゴツゴツした感じに仕上がってます。
これはこれで可愛い。お仕事用の4コマ漫画「ちーくまちゃん」も、このタッチ。

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それをさらに改良して ↓ 現在の「ちーくまちゃん」が出来上がりました。
謎の浮き輪(笑)キリンなのか?恐竜なのか?実際に売ってそう(笑)

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ここで初めてパンツを履いてる「ちーくまちゃん」の完成(笑)
これ水着のパンツってことらしいんですけどね。
パンツが「おむつ」みたいで、さらに可愛く感じます。


このパンツ姿を生かしたまま(笑)
noteで始まった新連載「ちーくまちゃん」(絵本風)について
作者の久保マシン(Y)くぽりんからのコメントを。

先日、仕事で描いた「ちーくまちゃん ぬり絵」原画。
実は、この絵を描いてみて、初めて「ちーくまって、絵本、いけるんじゃない?」って思ったんだよね。それまで「ちーくま」は久保マシンの間では「コマ漫画」の展開しか考えてなかったんだけど、絵本の話をしたら、元々、絵本をやりたかった くぼちーも大賛成!ということで、今回の絵本用の原案をくぼちーに考えてもらったんだ。

そうして出来上がったのが
今回の『絵本風』の「ちーくまちゃん」でした。

なぜ『絵本風』と言ってるのかというと、ボクらは絵本の勉強もしたことがないし、絵本に関しては全くの素人。絵本って、やっぱり基本のお約束というか、フォーマットというか、そういうものがあるような気がする。少なくともマンガとは違う。

だから今回のお話が、ちゃんと『絵本』になっているのかは分からない。これを『絵本』と言い切るのはプロの絵本作家の方達に失礼な気がする。というのが、久保マシンの二人の共通意見ということで、ボクらは『絵本風』って呼んでます。

(くぽりん談)


そうそう、「おむつ」といえば、くぽりんが描いた可愛いのが他にもありますね。「アニマルちゃんズ」の「うさたん」です。ウンチがポロポロこぼれちゃうので「おむつ」してる「おむつ女子」です(笑)ついでにご紹介。

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「アニマルちゃんズ」はコチラで無料で読めます
https://note.com/kubomachine/m/m98b9057455fd


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さて、もともと「ちーくまちゃん」は私くぼちーが「もっとデザイン化したキャラクター」が欲しい!というリクエストから、くぽりんが勝手に適当に描いてくれたキャラクターだったのです。いつも始まりが適当!というアバウトさ(笑)

適当に描いたものが、元祖「ちーくまちゃん」

私くぼちーが、それをとても気に入って、いつか作品に展開しようと決めてました。作って描いた本人は全くピンと来てないので「ちーくまちゃん」のイメージは私の頭の中にしかないわけです。最初は絵本風な4コマ漫画を考えていました。イメージは今も頭の中に(作者の頭ではなく、なぜか私の頭の中。笑)

noteを開始してから「原案書くよ、書くよ」といいつつ、ちっとも書けずにいて、たまたま仕事の話が舞い込んで来たのをキッカケに一旦は私のイメージを横に置いて、仕事用に1本4コマを描き上げました。それをキッカケにして「絵本風」が生まれました。これはこれで面白くなってきたので良しとします。

絵本風「ちーくまちゃん」は
これからどんな展開になるのでしょうか?

それはね、久保マシンの二人も謎なんです(笑)
描いてみなくちゃ分からない。
現在、次の私の原案待ちをしている状態ですが
長く続けられたらいいなと思っています。

そして本当に「絵本風」が「絵本」になったら楽しいだろうなぁ。
久保マシンの「新しい冒険」は現在ここです。
ぜひ皆様もご一緒にお楽しみいただけたら嬉しく思います。


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記事の最後に、とんでもないものをお見せします(笑)
「ちーくまちゃん」(1)の原案をまんま載せます。
(まずは何も云わないまま、どうぞ)

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いかがでした?

あまりに原案の絵が「ちーくまちゃん」じゃないので
「なんてド下手くそなクマの絵なんだ!!!」と
驚いてるあなたの顔が見えます(しくしく。笑)

この原案、まだマシな方でして(笑)
ぬり絵「ちーくまちゃん」もアイデアを私くぼちーが原案を描いているのですが、これがまたドイヒーな(ひどい)絵になっていまして(大笑)「ちーくまちゃん」が化け物のような絵になってたので、こっそり廃棄してたという…
(今となっては笑えるものを捨てなきゃ良かったかなとチョット後悔w)

「ぬり絵」は原案がゴッチャゴチャしてたのをくぽりんがスッキリ&シンプルに描いてくれました。私の考えた案はとにかく夏要素を詰め込むだけ詰め込んだ、とてもじゃないけどダサダサの「ぬり絵」でした。背景要らないしとバッサバッサと切り捨てた結果、あんな可愛らしい「ちーくまちゃん ぬり絵」が誕生しました。見た瞬間、私が「ちーくまちゃん」にメロメロになったのは言うまでもありません。

やっぱ可愛いのを描かせたら天下一品だね、くぽりん。

くぼちーから渡された、この「おはなし原案」を元にして
ボクなりに仕上げた作品が、先日 note記事に上げた
『ちーくまちゃん(1)』になります。

ボクなりにアレンジ?というか内容を絞り込んで
テーマを掘り下げて考えた結果、ああいう形の
まとめ方になりました。(くぽりん談)

てなわけで、
図々しくも「ブルーナさんに捧げる」なんて、ド下手くそな原案に こっそり書いてますが、当初は、あこがれのディック・ブルーナさんの「ミッフィー」ちゃんを目指そうと話してたんです。あの手法で描いたら素敵と思ったんでしょうね。

実際には出来ませんでしたけど(笑)
真面目に心を込めて「ちーくまちゃん」を作りました。

このお話、じつは本当のお話が入ってます。

「ちーくまちゃん」がお花を見つけて「かわいい」という場面は私の経験というか、じつは「ちーくまちゃん」と同じような年代の甥っ子(男の子)と私が二人で散歩に出た時のエピソードをまんま使っています。

道端に咲く小さなお花を見つけてピューっと走って行き、そこでお花を慈しむように「かわいい」と言った小さな少年の感受性豊かな情景が長い間ずっと忘れられずにいました。その時に感じたことをいつか作品にしてみたいと、ずっと思ってました。私自身がとてもシャイで傷つきやすい感受性を持っている子供でしたので、甥っ子の少年と子供の時の自分とが交差したかのような気持ちになったのですね。

それを原案に込めました。

くぽりんには原案を渡したものの説明は一切しませんでした。
なぜ私の原案では「ちーくまちゃん」は花を摘まず、
そして誰にもお花のことを話さなかったのか?
と最近になって、くぽりんに聞かれました。

私の答えはこうです。

お花を摘まないでいるのは、出会ったお花を本当に大事にしたい気持ちと、お花と「ちーくまちゃん」だけの優しい時間を永遠にそのままにしておきたいという気持ちの表れでした。またね!っていう想いも込められてたのかもしれません。私が「ちーくまちゃん」だったらそうすると思ったからです。そういえば甥っ子の、あの小さな少年もお花を摘みたい持って帰りたいとは言いませんでしたね。「かわいい」という気持ちを心の中にそっと収めて、また彼は元気よくピューっと走り出していました。私はそれがとてもいいなと思ってたのだと思います。

誰にもお花のことを話さなかったのは私自身の気持ちでした。

ラストで「ちーくまちゃん」は、お部屋の窓を開けて夜空の中を目を閉じて「あの お花」を想うシーンとして笑顔で表現しました。これも私の気持ちですね。ほんのり温かいような優しいような嬉しいような幸せなような、でもほんのちょっぴり(なぜか)切なさも含まれています。永遠の時間。そんな感覚です。

くぽりんは私の原案を変えて描きましたが
とてもとても素敵に描いてくれました。
私の想いに近かったので大満足でした。

ちょうど私は「ちーくまちゃん」のような気持ちを子供の時に持ってたシャイな女の子でした。「ちーくまちゃん」は、とても元気な女の子ですが、心の内は、とても感受性が豊かなキャラクターです。これからもそんな小さな「ちーくまちゃん」の気持ちも一緒に描いて行きたいと思います。

これから大人になって行く小さなこどもと
もう大人になってしまったけど
心の中に小さなこどもを抱えてる貴方の心に寄り添う
優しいお話が描けたら素敵だなと思っています。


そういえば、甥っ子の少年「ショウちゃん」も
お花のことは誰にも話さなかったなぁ…。


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©️久保マシン


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