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ブランドロゴ=久保木畳店の意思

皆さんこんにちは。訪問いただきありがとうございます。

今日はロゴのお話です。

早速ですが、こちらが久保木畳店のロゴです。

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このロゴには次の2つの意思が込められています。

①日本の伝統を守り、次世代に受け継いでいく
②世界に畳文化を発信していく

以下の項目では、この2つの意思をどのようにブランドロゴとして表現したのかを綴りたいと思います。

よかったら最後までお付き合いください。

1.シンボルマークはハードルが高い

旧ロゴ

これが昨年まで使っていたロゴです。

左のマークは久保木の「く」の字と畳の形を表しています。

これをベースにマークをもっと洗練されたものにしようと考えました。

そこで参考にしたのが世界的ブランドのシンボルマーク。

世界的ブランドのマーク

並べてみると一目瞭然。

うちの畳マーク、チープだなぁ。洗練され具合が違う。

シンボルマークはとても素人では作れないと実感しました。

スタッフとの当時のやり取りがこちら

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駆け出しの企業のためデザイナーに頼むコストはかけられないので、シンボルマークはなしにして、文字だけのロゴにすることにしました。

2.世界的ブランドのロゴは標準フォントが多い

シンボルマークをあきらめた我々は、「文字=ブランドロゴ」になっているものを調べました。

ブランド箱

主要ブランド、フォント、フォントから受ける印象を次の表にまとめてみました。

世界的ブランドのロゴ

へ~、シャネルとフェンディとトヨタって同じフォントなんだ。

この調査結果によって、「標準フォントで表現する」ことが一番いいのではないかという結論に至りました。

いわゆるタイポグラフィです。

タイポグラフィとは、フォントの種類、サイズ、文字組や行間等を特定のルールに則って上手く組み合わせることで、文章の読みやすさや美しさを意識したデザインを作る手法です。

3.”近い将来エルメスとコラボ”

今までの経緯を踏まえて、次のようにロゴを作成しました。

漢字ロゴ

ここで議論になったのが、「漢字」にするか「ローマ字」にするか、または「漢字+ローマ字」にするか。

そこで判断基準になったのが、世界的ブランドと併記されても負けないくらいのロゴにしようということ。

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「近い将来エルメスとコラボを考えてる」

凄いこと言ってるなぁ笑

でも畳の価値を高め、TATAMIとして世界へ発信する我々としてはこのぐらいのビジョンがないと!

ハイブランドコラボ

うーん。どれもしっくりこない。

世界的なブランドと併記させるには、漢字ではなくローマ字がいいのではないか。

KUBOKI TATAMI FACTORYは長すぎる。FACTORYは工業的な印象を与える。

ローマ字で文字数が少ない方がいいではないか。

4.銀座で見かけた看板にインスピレーション

ロゴのことばかり考えていると、街中で見かけるロゴに対して、「これはオプティマだ、これはヘルヴェチカだ」などとフォントの種類を選別できるまでになってきました。

そんなある日、銀座で見かけた看板に「これだ!」とインスピレーションを受けました。

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 「TASAKI」

調べてみると、2009年にブランド名を「田崎真珠」から「TASAKI」に統一したそうです。

さらに調べると、デンマーク人がデザインを手掛けており、彼は世界的なレストランであるノーマのロゴもデザインしています。

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5.アイデンティティをデザインする

「TASAKI」や「noma」のロゴのデザインを手掛けるデンマーク人のリンネマン氏はこう語っているそうです。

ブランドのタイポグラフィー(≒ブランドロゴ)はその企業のアイデンティティを表す。文字を見ただけでそのブランドのメッセージが伝わってくる。タイポグラフィーが会社の顔になる。

この考え方に出会って、自分のブランドメッセージとは何か、ロゴとして何を表現したいのか再確認しました。

それが冒頭に触れた次の2つの意思です。

①日本の伝統を守り、次世代に受け継いでいく
②世界に畳文化を発信していく

6.「KUBOKI」は我々のアイデンティティ

シンボールマークの検討から始まって、ハイブランドのロゴを参考にし、デンマーク人デザイナーにインスピレーションを受けました。

そして、シンプルさに価値を見出し、無駄なものを可能な限りそぎ落として、最後に残った本質的なものだけを抽出しました。

そこで誕生したのが今のロゴです。

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漢字の方が外国人からの受けも良さそうという意見もありましたが、私はそうは考えませんでした。

ローカル文字の漢字ではなくグローバル文字のローマ字を使用する。
これは世界に向けて畳を発信していくんだという我々の強い意志の表れです。

ハイブランドコラボ2

「KUBOKI」は我々のアイデンティティです。

タイポグラフィー

日本の伝統を守り次世代に受け継いでいく自分たちの意思の強さを表現するために、クラシックで力強いフォントを採用しました。

ブランドカラーのゴールドは日本文化への誇り、そして気品を表現しています。

文字は世界に発信するために漢字ではなくローマ字を使用しています。

ロゴは商品ではなく意思を表すものにしたいという考えで畳(TATAMI) の文字は使用せずに名前のみとしました。

日本発のブランドであること、伝統あるブランドであることを伝えるために「JAPAN」と「1740」を併記したバージョンも作成しました。

①日本の伝統を守り、次世代に受け継いでいく
②世界に畳文化を発信していく

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このロゴを見かけたときに我々の意思を感じ取っていただければ幸いです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

7.参考・引用

https://www.777logos.com/blog/25-famous-brands-logos/
https://epmk.net/bolinnemann/
https://asobo-design.com/nex/column-15-2-1948.html
https://matome.naver.jp/odai/2151426239771611401


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「畳を後世に残していく活動」のリアルを発信していきます。 筆者は創業280年久保木畳店の15代目。 大学での専攻はコンピューターサイエンス。 サラリーマン時代の専門は建築IoT。 今後の人生を畳に!
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