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LCK2024Spring 注目チーム5選

 皆様こんばんは、Kubocciです。ご無沙汰しております。初めましての方は初めまして。
 年も明け、各国リーグの開催も迫ってきました。少しずつ情報を手に入れながら、観戦の準備をしていこうと思います。今シーズンはLCKとLJLを重点的に追っていく予定です。

 今回はLCKのロースターから注目の5チームをピックアップ。少々長くなりますが、よかったら見ていってください。



Dplus KIA


 十分な戦力 カギを握るのは新人ジャングラーか
 世界でも指折りのMIDレーナーであるShowMaker選手を有するDplus KIA。
 Worlds優勝経験者や期待の新人など、計3人が新加入。Summerまでにチームとして完成していければ御の字だが、Spring優勝を狙うだけのポテンシャルは十分だろう。

 TOP Kingen
 Worlds2022優勝のTOPレーナーであるKingen選手が新加入。2023シーズンはHanwha Life Esportsに所属しており、Worlds出場まであと一歩というところだった。LCK屈指の強豪チームに加入した今年、2度目のWorlds制覇を狙っているだろう。
 特に戦績のいいレネクトンとグラガスが環境に適しているかが、活躍の大きな鍵になりそうだ。

 JG Lucid
 
ジャングラーは、昨年までDplus KIAの下部組織に所属していたLucid選手だ。現在18歳の新鋭は、ShowMaker選手とどこまで連携できるのか、大きな注目ポイントとなる。下部組織での通算成績は152勝93敗(62%)でキル関与率は71.7%を記録している。チームの強さもあるだろうが、本人の力も申し分ない。
 もっともプレイしているチャンピオンはリー・シン。LCKらしいジャングラーとして、未来を担っていってほしいものだ。

 MID ShowMaker
 
MIDレーンに君臨するのはShowMaker選手だ。言わずと知れた名手であり、キャリアすべてをDplus KIA(前身のDWG KIA、DAMWONを含む)で過ごしている、Mr.Dplus KIAである。23歳となる今年、いったいどれほどの輝きを放つのか、目が離せない。
 代表的なチャンピオンは、キャリアハイKDAのゾーイと、DPM(Damage Per Minute)のルブラン。この2体が環境に適していれば、瞬く間にこの男の劇場が開かれるだろう。

 BOT Aiming
 昨年のLCK Summer覇者であるAiming選手が参戦。TOPのKingen選手と並び、今年のDplus KIAの本気度がうかがえる補強と言えるだろう。Worldsでも見せてくれた実力を発揮できれば、チームの優勝が大きく近づくことは間違いない。
 傑出したパフォーマンスを見せているのはゼリ。勝率、KDAともにほかチャンプとは一線を画している。パワーが保たれていれば非常に楽しみなピックとなるだろう。

 SUP Kellin
 最後のピースはDplus KIAに所属して3年目に突入するKellin選手だ。チームの核であるShowMaker選手との連携も厚い。ここまで大きな実績はそれほど残せていないが、チームの屋台骨としてしっかりと貢献を見せている。
 環境やBANPICKの流れ次第で多彩なチャンプを繰り出す。昨シーズンはエンチャンターが多かったが、今年はどのように適応を見せるのか楽しみだ。

 Head Coach Zefa
 ヘッドコーチには、2020年と2022年にDplus KIAを率いていたZefaコーチが就任。昨年はどのチームにも属していなかったが、今回1年ぶりに復帰。
 2020年にはShowMaker選手と共にWorldsを優勝しており、その手腕に疑う余地はない。再びの世界一獲得へ向け、どのような研究をしてきたかに注目していきたい。


Gen.G

 目指すは世界制覇 最強のJG・MIDが夢の競演
 一昨年からChovy選手を中心にチーム作りをしてきたGen.G。素晴らしい活躍を見せながらも世界の頂には届かなかった。今年こそはという思いも強いだろう。そこでついに、最強ジャングラーの呼び声高いCanyon選手を獲得した。国内でのトラブルで少々ファンが離れてしまっているようだが、その実力で再び世界を沸かすことはできるのだろうか。

 TOP Kiin
 TOPレーナーを務めるのは、2023Summerを制したKT Rolsterの一員だったKiin選手だ。現在24歳、LCKのTOPレーナーでも指折りの実力を身に着けた。Worlds2023を含め、年間を通して見せたパフォーマンスは素晴らしいものだった。Chovy選手に負けじとレーン戦から活躍してほしい。
 昨年はレネクトンとジャックスのパフォーマンスが高く、しっかりとメタに適応できていた印象がある。プールも広いため環境のカオスによる負担は少ないだろう。

 JG Canyon
 現役最強ジャングラー Canyon選手がまさかの新加入。長年ShowMaker選手と共にDplus KIAを支えていたが、今回ついに別チームでのトライが始まった。ここからは真の実力が試されるだろう。22歳になる今、新天地でのさらなる飛躍に期待したい。
 2023年の成績はリー・シンとヴィエゴが突出しており、そのキャリー力でチームを勝利に導いていた。キャリー系ジャングルがメタになれば、この男の独壇場になってもおかしくない。

 MID Chovy
 すっかりチームの顔となっていたChovy選手は今年も健在。Worlds2023では悔しい思いをしたが、現在の心境はどのようなものだろうか。これまでも書いてきたが、レーン戦の技術の高さは間違いなく世界最高峰だ。新たな相棒ジャングラーと共に、ゲームを掌握する姿に期待したい。
 メタにあったチャンピオンを基本的には使いこなす。その上で彼の突出した点は、メレーチャンピオンの練度。ピック出来る条件こそあるが、そこさえクリアしてしまえば、ゲームを破壊するヨネやサイラスの出番だ。

 BOT Peyz
 昨年LCKデビューを果たした新鋭は、しっかりと期待に応えてみせた。2年目になる今年はさらなる期待がのしかかる。懸念点としては、高いパフォーマンスを見せていたチャンピオンが、シンプルにパワーが高かっただけではないかということだ。新たな環境に適応できるか注目したい。
 高パフォーマンスだったのが、ゼリとアフェリオスの2体。そのほかのチャンピオンでも勝ち星を重ねているが、母数自体が少ないためどこまで信頼してピックするかはコーチ次第だろう。

 SUP Lehends
 2022年にGen.GでプレイしていたLehends選手が出戻りとなった。2023年はKiin選手と共にKT RolsterでプレイしておりSummer Season優勝に貢献している。Peyz選手とDuo Botを組むのは初めてになる。現在25歳、ADCを導く姿に期待したい。
 得意チャンピオンは軒並みタンク系で、エンゲージを担うことが多い。Canyon選手がキャリー系を握るなら、間違いなく戦闘開始の責任がのしかかってくる。チームを勝利に導くことはできるだろうか。

 Head Coach KIM
 コーチには、2018年にIGをWorlds優勝に導いた名将、KIM氏が就任。DWGやT1での指導経験もあり、世界的にも有名だ。個性の強い選手たちを束ね、世界一へ導くには、十分な役者と言えるだろう。



Hanwha Life

 3年振りのWorldsへ 役者はそろったか
 LCK優勝0回、Worlds出場一回(ベスト8)。現状、LCKの中堅止まりと言う印象がぬぐえないこのチームだが、今年も十分なタレントを揃えてはいる。MIDとBOTはそのままに、各ポジションに強力な選手が新加入した。初のLCK優勝へ向け、準備は万端だ。

 TOP Doran
 昨年躍動していたGen.GからDoran選手が新加入。派手なプレイが多いタイプではないが、堅実にチームのために動ける仕事人だ。MIDとBOTにパワーがある今季のHanwha Lifeにとって、非常に頼りになる存在と言えるだろう。いぶし銀らしい仕事に期待したい。
 昨シーズンは主にジャックス、カ・サンテをプレイしていた。環境の部分もあるだろうが、本人の練度も非常に高かった。今季も環境に応じたチャンピオンを高い練度で使いこなす姿を楽しみにしたい。

 JG Peanut
 Doran選手同様、Gen.Gからの新加入。現在25歳とベテランの域に入る。Gen.GではMIDのChovy選手を筆頭に、チームのためにカバーリングをする動きが目立っていた。Hanwha Lifeでも似たような活躍を期待されているメンバー構成と言えるだろう。
 基本的に環境にあったチャンピオンを使っている。新環境にも難なく適応してくるであろう安心感すら覚えるほどだ。チーム事情的にはサポーティブなジャングラーが出したそうだが、果たして。

 MID Zeka
 今年2年目となるZeka選手は、Worlds2022の優勝チームDRXのMIDレーナーだった。当時は19歳でまだまだ知名度が薄かった。Worldsで名前が売れてから約1年、また世界の舞台で輝く姿を見せてほしい。
 得意チャンピオンはWorldsスキンにもなっているアカリ。それ以外にもヨネやサイラスなど、メレーチャンピオンで練度の高さを見せている。一方メイジチャンピオンでの成績はあまり振るっていない印象があるが、今年はそのあたりでも成長を見せてほしいものだ。

 BOT Viper
 BOTのViper選手もWorlds優勝経験のある人物だ。2021年にEDGの一員として世界を制している。また、2019年に世界を驚かせた伝説のチームGrifinの一員でもあり、当時から非常に高い筋力の持ち主であることを証明し続けている。今年もチームのエースとしての活躍が見られることだろう。
 代名詞的ピックはカイ=サだ。機動力や自衛力の高いチャンピオンを用い、集団戦でダメージを出し続ける姿は圧巻。ちなみにだが、昨シーズンの最高勝率はアフェリオス。恐らくだがあまり好きではなさそう。

 SUP Delight
 Viper選手の相方を務めるのは、これまたGen.Gから新加入のDelight選手だ。現在21歳、Gen.GやT1のアカデミーでの経験もあるホープである。昨年はチームのLCK準優勝に大きく貢献していた。今年もまた新たな相方と共に、さらなる飛躍を狙う。
 チャンピオンプールはかなり広く、様々な役割を果たすことができる。新シーズンでも、多彩な技術で環境に適応して見せるだろう。

 Head Coach DanDy
 ヘッドコーチは2年目となるDanDy氏。昨シーズンはSpringで5位、Summerで3位と、十分な実績を出している。選手のネームバリューは十分なだけに、優勝争いできるかは彼の手腕にかかっている。



KT Rolster

 2022DRXの再来か 打倒T1の最強布陣
 
2023Summerを制しているKT Rolster。今季は思い切ってMIDのBdd選手以外を変更してきた。そのうち3人がWorlds2022の優勝メンバーという衝撃の内容だ。チームの心臓部分を賄うBdd選手とうまく融合を果たすことさえできれば、まぎれもなく優勝候補の本命と言えるだろう。

 TOP PerfecT
 そんなKTのTOPレーナーを務めるのは、昨季SubのTOPとして登録されていたPerfecT選手だ。KTの下部組織で3年を過ごしており、フロント人も特徴を把握したうえでの今回の起用となっている。残りの4人が実績十分な選手の集まりなだけにプレッシャーもあるだろうが、ぜひともその力を存分に見せてほしいものだ。
 今のところデータが少ないためプールは不明だが、ナーの戦績がいいところは注目ポイントだろうか。5戦5勝のKDA7.8とデータ上では素晴らしい成績で、LCKでも通用するか気になるところ。カオスな環境に適応することができるかは未知数だ。

 JG Pyosik
 昨季、ロースター登録に間に合わず、LCS(NA地域)のTeam Liquidに所属していたPysik選手が、KT Rolsterの一員としてLCKに帰還を果たした。Worlds2023にてT1をあと一歩のところまで追い詰めたのは記憶に新しいところだ。今季は2022年に世界を制したチーム名と共に2度目の栄冠を見据えている。彼のキャリー力をチームとしてどう活かすかに注目だ。
 代名詞は優勝スキンにもなっているキンドレッド。そのほか、ヴィエゴやリー・シンなどのキャリー系チャンプを得意としている。環境次第にはなるが、チームにとっては使いたい武器となっているはずだ。

 MID Bdd
 MIDレーナーを務めるのは、LCKを通算4度制している名手、Bdd選手だ。現在24歳と、そろそろベテランの領域に足を踏み入れるが、その腕前はさらに熟練されてきている。最高級のチームメイトと共に、キャリア2度目となるLCKの連覇を狙う。
 Bdd選手を語る上で欠かせないのがアジールだ。名実ともに世界一のアジール使いであり、どんな環境でもピックする自信を持っている。新アイテムでどうなるかはわからないが、彼が使っているビルドやルーンがスタンダードになることは間違いないだろう。

 BOT Deft
 現在27歳、世界屈指のベテランBOTレーナーであるDeft選手が新加入。2022年に念願のWorldsを制し、勢いそのままにキャリアを邁進している。チームのために様々な役割をこなすことができるBOTレーナーで、とてもベテランらしい印象がある。チーム最年長としての活躍に期待したい。
 ピックプールは非常に広く、恐らくBOTに登場するチャンピオンであれば何でも使いこなす。その中でもポークチャンピオンの精度に優れており、ヴァルスやエズリアルはキャリアの中でも目立つ戦績となっている。

 SUP BeryL
 SUPにはこちらもベテラン(現在26歳)のBeryL選手が加入した。Worldsを2度制しているこの名手は、間違いなく世界でも3本の指に入るサポートだ。いや、それどころかすべての現役選手の中でも3本の指に入ると言っても過言ではないだろう。試合の全てを掌握する頭脳から、今年も目が離せない。
 得意としているのは主にローム系チャンピオンだ。いるべきところに常にいる判断力でそのポテンシャルを最大限に活かすことができる。彼がいるところこそが、その瞬間に最も重要なポイントなのだ。

 Head Coach Hirai
 ヘッドコーチは今年で5年目となるHirai氏。まだ結果の残せていない印象があるが、その分析力は決して侮れない。最高の布陣を得た今年、その真価が問われるだろう。



T1

 

 さらなる頂へ 世界を制したメンバーがまさかの継続
 衝撃の強さでWorldsを制してから約2か月。今季には、そのままの布陣で挑むことが確定した。優勝候補大本命と言って、まず間違いはないだろう。狙うはWorlds連覇か、はたまたグランドスラムか。この世界最強チームは、一体どこまで行くのだろうか。

 TOP Zeus
 Zeus選手。TOPレーンという、孤高たるその戦場で、若くして世界一に上り詰めた。正確無比なハンドスキルは見る者を魅了する。その名の通り、神となれるか。名実ともに世界最強の選手の一人として、あらゆる挑戦者を待ち受ける。
 ナーとジェイスが彼の真骨頂だ。天賦のスペーシングで敵を退け、ゲームへの影響力を出し続ける。もちろんその他のチャンプの精度もすさまじい。今季はどのチャンピオンを相棒に選ぶのかにも注目だ。

 JG Oner
 Oner選手。森は彼にとって、迷宮ではなく庭そのものだ。明晰な頭脳で、敵JGに遅いかかかるさまはまさに狩人。彼のアグレッシブさはチームにとって大きな武器だ。世界最強と謳われるCanyon選手打倒へ、今年もその牙を磨き続ける。
 現在世界最高のリー・シンの使い手は?様々意見はあるだろうが、Oner選手のそれは、間違いなく天下一品。どんな環境でも強いこのチャンピオンは、今季も頼もしい相棒としてOner選手とともに戦うだろう。

 MID Faker
 Faker選手。サモナーズリフトは、彼の掌の上にある。史上最多、4度のWorlds優勝を誇る魔王は、今年もT1のMIDに君臨。衰え知らずの27歳は、今年も世界最強の座へ走り続ける。史上初のグランドスラムへ、まだまだ輝きは増すばかりだ。
 基本的にどんなチャンピオンでも使いこなす。加えて、Bdd選手と唯一渡り合えるアジール使いがFaker選手だ。いや、昨季のWorldsでの成績を考えれば、Faker選手の方が上と言っていいだろう。魔王にふさわしい皇帝は、今季も活躍するに違いない。

 BOT Gumayusi
 Gumayusi選手。この男はWorldsで世界最強ADCは自分だと証明して見せた。準決勝でのRuler選手との対決は正しく決戦だったと言える。最後の集団戦で見せた輝きは、彼の時代が来たことの何よりの証明だった。今年もその輝きが色あせなければ、T1はグランドスラムに手が届くだろう。
 序盤からスノーボールしていくチャンピオンを非常に得意としている。マップの変更の影響を大きく受けそうなプレイスタイルなため、うまく適応できているかに注目したい。

 SUP Keria
 Keria選手。BOTレーンはこの男の独壇場と言っていいほどレーン戦が強い。Gumayusi選手との相性は最高で、二人でレーンをドミネートし、そのまま試合を破壊するほどのポテンシャルを持っている。すでにショットコーラーを務めているほどマクロもあるが、ミクロ面に比べればまだまだ成長の余地があるため、今年はそこに期待したい。
 スキルショットの重要度が高いチャンピオンを得意としている。特にスレッシュに関しては世界一の呼び声も高い。華麗なミクロ力でレーン戦からキャリーする姿に期待だ。

 Head Coach kkOma
 SKT T1がWorldsを連覇した2015・2016年に指揮を執っていたkkOmaコーチがまさかの帰還。世界最高峰の名将であることに疑いの余地はなく、史上初のグランドスラムを目指すにはこれ以上ない人選と言えるだろう。



 以上、LCK2024Spring 注目チーム5選でした。終わってみれば非常に長い文章になっていて戦々恐々としております。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
 LCK、本当に楽しみですね。今年は本当に群雄割拠な予感がしていて、予想がつかないなと思います。開幕以降は不定期に試合結果などのつまみ食いをしていこうかなと考えておりますので、よろしければそちらの方もご覧になっていただければ幸いです。

 それでは、またの機会に。

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