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何かを好きになること。

何かを好きになるということは、人間にとって不可欠に違いない。

これは相手が人である必要は無い。音楽だったり、学業だったり、はたまた場所であったり。

自分は生憎先に挙げた人や場所や学業の好きは持ち合わせていないが音楽の好きは人一倍あると思っている。

中でもここ最近ずっと聞いているのが水槽さんというアーティストである。水槽さんは自身が歌うトラックメイカーと名乗っていることもあり、歌も上手ければ曲も作れる万能のアーティストである。

こうして好きなアーティストについて語っている時は幸せな気分に包まれる。
水槽さんは今までにコンセプトアルバムを2枚、そしてオリジナル楽曲を2曲、その他歌ってみた活動編曲活動など様々な活動を行っているそうだ。

中でもコンセプトアルバムは寝る前に常に聞いているほど好きだ。彼女が作り出す世界観には独特なものが多く、どこか親近感の湧くけれどどこか遠いところで、そんな絶妙な距離感で物語が展開されていく。

最新のコンセプトアルバム事後叙景では、郊外の中華街の外れにあるボロアパートの住人の葛藤や苦悩をテーマにした曲を収録しており、その中でも不思議で素敵な水槽ワールドを展開している。

自分が水槽さんの曲の中で一番好きなのは遠く鳴らせという曲である。遠く鳴らせは1枚目のコンセプトアルバム、首都雑踏に収録されている曲で都心を描いた曲である。電線の消えた星の無い夜空という歌詞があり、都心の開発で無くなった電線や、同じく開発で見えなくなった星を如実かつ遠回しに表現していてとても好きだ。

個人的に一番好きな歌詞は
きっとやっと辿り着いたのが楽園じゃないメトロポリス東京
という歌詞である。この歌詞には都心へのあこがれや劣等感があった人達が楽園じゃないと気づいたのではなかろうかなどと空想が膨らみとても聞いていて楽しい歌詞である。

そのような感じで水槽さんの楽曲には素敵な歌詞とメロディラインが多く含まれている。皆さんもぜひ好きな部分を探して見てほしい。

そしてもうひとつ、自分が水槽さんのことが好きな理由がある。
それは文章だ。水槽さんはInstagramやnoteで文章を度々投稿しているのだが、noteでは語彙力からなるとてもオシャレな言葉遣いや言葉選び、Instagramではストレートな言葉で読者を鷲掴みにする。中でもInstagramの投稿で僕が見て感動を受けた投稿があった。

内容としては、嫌がらせを受けている人達に背中を見せては行けない。といった内容だった。
ただ単純に背中を見せては行けない、というのではなく
お前よりも幸せな人生を生きているということを嫌という程わからせるために、背中を伸ばして好きな服を着て、意にも介さないという顔をしていることが重要
という本当に大事でなおかつ簡潔でとにかく言葉に表せないほどの賛辞を送りたい素晴らしい文章だった。
なぜ上から目線なんだ....?

とまぁ好きな気持ちを語るのはこの辺にしておいて。
何が言いたいかって言うと、好きなものや人や音楽や何やらを見つけると明確な生き方が見つかる。
その感性に従って生きていくことが大事ということ。

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