夜というのは人間を感傷に浸らせてくれる時間だ。好きな音楽でエモさに浸ったり、自分は世界を救えるんじゃないかと勝手に願ったり、何か才能があると信じることができたり。かといってそれが現実のものとなることはない。実際の自分には音楽の才能はないし、文学の才能はないし、何かの才能を持ち合わせていることは断じてない。でも一方で、空想というのは誰もに許されている一種の才能であり能力だと思う。はっきり言って痛々しいこんな記事を書くのだって素敵な才能である空想によるものだし、最近流行りのあの小説も、最近流行りのあの音楽も、もしかするとそんな空想の産物なのかもしれない。

みんなはどうだろうか。今このノートを読んでいる人たちは、どんな空想をして生きているのだろうか。

これは自分の記念すべきNOTE初投稿である。だからこそ自己紹介でもすべきだろう。年齢は非公開、身長も非公開。なら何の紹介をしようか。と考えた結果名前の由来でも話しておこう。

空想というのは素晴らしいという話をしたうえでその名を冠する空想は決して素晴らしい人間ではない。空想という名前は自分が好きなアーティストから軽くオマージュし、そのうえで考えてみたら別のアーティストの曲名もとっているという素敵なダブルミーニングを発見したのちつけられた名前である。

ここまで読んでくれた人がいればお気づきかもしれないが、空想はどうも結末に直結しない文章を書き連ねて遠回りするのが大好きである。これも自分には文才があると信じたい空想なのかもしれない。


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