見出し画像

何度でも行ける #旅する日本語

キレイで大きなビーチ。大人でも走り出したくなるのだから、子どもなら間違いなく走り出す。

和歌山県日高郡由良町衣奈海岸。大阪からなら日帰りで行ける距離なのに人は疎ら。すぐに子どもたちを視認できる安心感。子どもが小さいと人混みはすぐ側に居ないと心配だ。

初めて由良の方へ訪れたのは桜がまだ蕾の季節。桜の開花予想で和歌山の南の方は開花が始まっていると聞き、桜を見に行こうと出かけた時に通りかかった。

行ったことのない所へ出掛けてみたいという冒険心で近場の海を巡る。残念ながら開花している桜は見つけられず、キレイな海を見かけては止まり荒ぶる海を見ては止まり。海岸線を少し走っただけでワクワクする出会いが沢山あった。

それからは海といえば由良。夏といえば由良。今年の夏は衣奈海岸へ海水浴に訪れた。

宿は海岸の真横。波の寄せては返す心地良い音が永遠と続く。子どもたちが騒いでいようが寝静まっていようが変わらず静かに鳴っている。

どんなに慌ただしい日常でも、騒がしい日常でもいつでも静かに迎え入れてくれる所はあるよ、と教えてくれているよう。それを感じるか感じないか。非日常の様だけど少し足を伸ばせばある。日常の延長線上に。寧静。

喧騒の日常にもある寧静。心に余裕が無くなりそうになれば目を閉じて感じる。透き通る海の波打ち際。漣の音色。

また行こう。海へ

サポート頂けるとモチベーションになります。どんどんサポートしたくなるように精進します