4.その後の記録 前進

4月に自分自身の発達障害を疑い始めて早4ヶ月。

私の感情や考えたことの記録も止まってしまっていたけど、ここにきてまた記録する。

努力してもどうにもならなかったことがたくさんあった。学生の頃からだけど社会人になり仕事をするようになってからも、それは苦しくて辛い道のりだった。私はなんで生まれてきたんだろうと、自分の価値というものをネガティブに考えざるを得ないほど苦しかった。

発達障害というものを強く意識しだしたと同時に、なんとも言えない絶望感に陥った。そして、夫婦仲もうまくいっておらず、まさにどん底。そこから抜け出す一筋の光のごとく、仕事だけがやりがいを感じられる存在であり没頭できた。仕事をしているときは、発達障害のショック、夫婦仲のことを考えない時間だからというのもある。

もともと、胆力のない私は、仕事の際も考える時間と集中力が本当になかったのだろう。のめり込んだ後の私と比べると。

そうしてしばらく経つと、色々なことの解像度が上がっていることに気づく。

上司の言っていること、自分の置かれた状況で今やるべきこと。他者との関係性の中の自分の立ち位置。

そんなことが、今までよりも鮮明に理解できるようになった。

上司とのミーティングでは、「この1週間でなんだかすごく成長したね。あなたの言っていることが、自分の言いたいこととずれなくなった。安心して仕事を任せられる」と声をかけてもらった。

嬉しく、自分が感じた鮮明な世界は気のせいではなかったんだと思った。

仕事に対し今までにない没入ができ、成長している実感を得られるくらいに前進できたのは。発達障害という太刀打ちできない障壁を前に冷静にやるべきことを判断できたからかもしれない。

欲求に弱く、やるべきことよりもやりたいことをやってしまう気質がある。発達障害ショックから冷静になれた私は、一番苦手だった論理的思考のもとやることを選択できた。

仕事は優先順位をつけてやる。なんて超絶基本的なことで、新人時代に教わることだけど。それができていなかった。物理的な業務に関しても何を考え抜くかの思考の部分でも。

冷静になれたことは自分が発達障害だと認知できたから。

認知できることの重要性。

私にとって重要なことだったのか。

それとも、多くの人にとって重要となりえるのか。


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