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Chromebookで快適生活

こんにちは。久々の投稿です。
本日はChromebookの話題です。ここ数年ほど自分用の個人ノートPCとしてChromebookを利用してきたので、その使用感等をまとめたいと思います。サブマシンとしてのレビューになります。

2023年10月1日追記★
ついにChromebookだけで仕事ができる環境をつくりました。詳しくは以下のnoteに書いてるので、興味のある方は是非!


Chromebookとは?

ChromebookはGoogleのChrome OSを搭載したライトな独自ノートパソコンで、少しずつ認知されてきたように思います。Wikipediaによると、国内で展開され始めたのは2014年とのことでした。

WindowsやMacのノートパソコンと違って利用できるアプリケーションはWebブラウザのChromeだけということで、えらく思い切った仕様になっています。その反面、以下のようなメリットがあります。

  • 低スペックでも快適に動作する。起動も早い。

  • メンテナンスやセットアップが楽。

  • セキュリティリスクに比較的強い。

  • 初期投資が安く済む。

以上のような特徴があって、GIGAスクールの一斉導入端末としても人気があります。文教向けのGoogle WorkspaceであるGoogle Classroomの影響も大きいでしょう。

また、基本的にChromeしか動かないのですが、最近になってAndroidアプリが動くようになったり、Linux(Ubuntu)の仮想環境も気軽に立ち上げられたりと、利用できる範囲が広がってきました。
ただし、WindowsやMacでしか動かないアプリケーションもたくさんありますので、購入前には十分注意しましょう。

なぜ買ってみたのか?

私が初めてChromebook購入したのは2019年の夏頃です。ちょうど4年前ですね。この頃、世間の認知度は低かったのですが、個人的に妙に気になっていました。「Chromeしか使えないなんて」と思いつつ、割り切ったガジェットに対してどうにも興味が止まらないという感じで。ブログのレビュー記事を眺めながら何年か迷っていたように思います。

そんなある日、アメリカでChromebookが文教市場で攻勢をかけているという記事を発見しました。何でも、メンテナンス性がよい上、文教向けのクラウド型サービスとの相性が良いとか。これを見て、

そういえば家でパソコン触るとき大抵Chromeあげてるよな。データ分析もJupyter notebookで事足りるようになったし。
Chromebookで行けんじゃね?

と思いAmazonでポチりました。タイムセールに釣られたとも言えます。初めて買ったChromebookはacerのChromebook Spin11。文教向けの頑丈で安価なもので、失敗しても大丈夫だろうと思ってのことです。スペックは以下の通り。

  • CPU: Celeron N3350

  • RAM: 4GB

  • ディスプレイ: 11.6 FWXGA(1366×768)/ タッチパネル

  • ストレージ: 32 GB eMMC

購入価格3.5万程度でした。3-4万円ほど出せばそこそこのスペックの中古Windowsノートパソコンが買えるわけですが、それと比べてスペックが格段によいわけではありませんでした。

使ってみてどうだった?

こうして手に入れたChromebookでしたが、気が付くと4年間も使っていたことになります。まずは使用感をまとめてみます。

  • セットアップが簡単。

  • Chromeを使う分にはとても快適で軽い。

  • Linux(Ubuntu)を動かしたいならスペックを考えるべき。

  • Windowsでないと困る場面はあるが減ってきた。

  • ハードウェアは一長一短あった。

  • 安価なので心理的に楽。

以下、順に説明していきます。

セットアップが簡単

まず初めに思ったのがセットアップが簡単だなぁということでした。箱を開けてマシンを取り出し電源をつないで起動させるとセットアップ画面になります。Wi-FiにつなぎGoogleアカウントでログインするだけでほぼセットアップが完了してしまいます。ある意味スマートフォンのセットアップよりも楽かもしれません。

普段からWebブラウザにChromeを使用している人であれば、Chromeで同期させておけばブックマークも連携されるのでいきなり使い始めることができます。

Chromeを使う分にはとても快適で軽い

実際に利用してみると、Chromeを使う分にはかなり快適だというのが第一印象でした。スペックから期待していなかったという面も大きかったと思いますが、そこそこタブを開いても安定して動作します。Amazon musicで音楽を聴きながらnote記事を書くようなことも問題なくできました。何よりスリープからの復帰や起動が速く、気軽に使える点が気に入りました。

ただし、メモリが4GBしかありませんので、タブを大量に開くと遅くなります。

Linux(Ubuntu)を動かしたいならスペックを考えるべき

Chromeだけでも概ね作業はできていたのですが、いろいろと欲張ってLinuxをセットアップしてみました。セットアップといっても、設定画面から「Linux開発環境」をオンにするだけなので超絶簡単です。その上でemacsとかVS Codeを入れてみたり、Python/Rの環境を作ってみたりしました。このセットアップ自体が結構楽しいわけですが、実用面ではマシンスペック的に厳しい面がいくつかありました。

まずはCeleron N3350 / RAM 4GBというスペックだったので、ライブラリのインストールに結構時間がかかりました。当然ながらネイティブの開発環境としてはスペック不足は否めず、早々にPython/Rの利用をあきらめました。ちょっとしたコーディングの試行には問題ないのですが、やはりデータ分析や機械学習モデルの構築には向きませんでした。

また、SDカードで拡張できるとはいえ、本体のストレージが32GBしかないのが致命的で、使用年数を重ねるごとに苦しくなっていきました。最終的にはストレージが99%の状態が続きChrome OSのアップデートにも苦労するようになったのでLinux環境を削除してしまいました。(逆に言うと、Chrome OSとクラウドストレージを利用するのであれば、ストレージは32GBあれば運用可能ということになります。)

ということで、ChromebookをローカルなLinux開発環境として使いたいと思っている方は、マシンスペックを吟味することをお薦めします。もっとも、Chromebookのコンセプトからすると、開発環境はクラウドに置いてあって、そこにリモートで接続するアプローチの方がよいかもしれません。

Windowsでないと困る場面はあるが減ってきた

Windowsだったらと思う場面がないわけではありませんでした。最も困る場面は、WordやExcelといったMS系オフィスソフトを必要とするときです。Google Workspaceの各アプリでも編集できなくはないのですが、やはりネイティブアプリがあると便利です。

Microsoft 365のサブスクを契約すればオンライン上でWordやExcelを使うことは可能ですので、当座はこれで行くのがよいかと思います。ともかくWindowsでしか動かないアプリを使っている方は、Chromebookをメインマシンにすることは難しいでしょう。

とはいえ、私個人でいうと、Windowsでないと困ることが減ってきた印象です。Chromebookを使い始めてから意識的に(あるいは半強制的に)クラウド系のサービスを積極的に利用するようになったのが大きいように思います。

例えば、ちょっとした画像編集やデザインをする場合はCanvaを使い、ドローツールが必要なときはdraw.ioを使うようになりました。メモはGoogle KeepかEvernote、まとまった文章を書くときにはGoogle ドキュメントのページレス機能をフル活用しています。また、Google Workspaceのサブスクを契約してみたのですが、Chromebookとの相性はよかったです。

どうしてもWindowsが必要と言う場合はリモートデスクトップでWindowsマシンにつなげることもできます。

ハードウェアは一長一短あった

acer Chromebook Spin11のハードウェアとしてのレビューをしてみたいと思います。まず第一には、USB-C, HDMI, イヤホンジャックなどのインターフェースが充実している面がよかったです。外部ディスプレイの接続に加えて、USB-Cでの充電は何気に便利でした。

本機の特徴であるハイブリットスタイルについては、確かに便利ではあったのですが、私の使い方では用途が限られていました。タブレットモードだとKindle本を読むのに便利ではあるものの、本体重量が1.3kg程度あるのでもって読むのに向いていませんでした。

キーボードは素直な配置とクリック感で良好でした。ただし、私のマシンはエンターキーが若干固く、またカーソルキーの一部の反応が鈍かったのが若干ストレスでした。価格性能比でいうと満足ではありましたが、長文を打つときには手持ちのHHKBをつないで使っていました。

それから、ディスプレイの解像度が低いのが気になりましたが、価格を考えると妥協できる範囲かもしれません。おそらく近年のモデルは改善していることでしょう。タッチパネルについてはあると便利という程度でした。しかし、タッチパネルがないとAndroidアプリの利用に制限がかかってしまう場合もあるので、タッチパネル付きモデルを選んでおく方が無難だと思います。

ハードウェア的に最もよかったのは「頑丈であること」でした。文教モデルということもあり少々手荒に扱っても問題ありませんでした。リビングの適当なところに立てておくとか、鞄に適当に突っ込める良さがあります。

安価なので心理的に楽

ここ数年間のChromebook生活を振り返ってみると、気軽に使えたというのが最も良かった点であるように思えます。クラウドベースのサービスを利用していたこともあり、端末としての位置づけはどんどん軽くなっていったように感じました。ローカルにファイルをほとんど置かないようになっていったというのもあります。

こうしたことで、「もしノートPCが壊れたとしてもChromebookを買えば何とかなる」という状況に近づいたのが大きかったです。もっとも、この場合Chromebookである必要もなく、WindowsでもMacでもブラウザさえ使えればよいという話になります。こうなるとコスト面ではChromebookが有利になってきます。

ここ数年でテレワーク化が進み仕事環境のクラウドシフトが一気に進んだように感じたわけですが、気がつくと私的な環境もそうなっていたように思えます。

次のChromebook

これまで、自宅の個人的な環境として、WindowsのノートPC1台とacer Chromebook Spin11を組み合わせて利用しています。WindowsのノートPCはモバイル仕様と言いつつ型落ちで重めもので、机の上に鎮座してあまり動かしていません。Chromebookはサブ的な位置づけであるのですが、室内外問わず気軽に使える端末として重宝してきました。

そのSpin11もChrome OSの更新期限が迫ってきたので、次のマシンを探すことにしました。中古のWindowsマシンを買ってChrome OS Flexを入れることも考えたのですが、やはりChromebookにすることにしました。
そこで選んだのが、Fujitsu Chromebook F14です。購入して1週間ほど経ちましたが、非常に快適に利用できています。

スペック的にはCore i3 / RAM 8GBのモデルFCB143FBを選びました。こちらのモデルは販売終了となっていたので、ネットで手ごろなものを見つけて買いました。

決め手はキーボードでした。日本語配列としてまっとうな配列で、キーストロークもそれなりにあって非常に打ちやすいキーボードです。仕事でも会社から支給されたFujitsuのLIFEBOOKを使っているので、キーボードの感じが慣れているということもあります。

ということで、今後もChromebookを利用していきたいと思います。


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