最小限の暗記量で△4五角を乗り切ろう！

前書き（対象層とメリット・デメリット）

こんにちは。ヤマンザ子です。最近お仕事が全然周りについていけずにつらいので、オモコロチャンネルと広末涼子さんとウマ娘をよりどころにして生きています。私の推しウマ娘はフジキセキ、セイウンスカイ、ナリタタイシンです。ヘッダーはなんとなくフジキセキにしました

将棋（本格スマホ将棋バトル　またの名を３切れ）もちょくちょくやっていて、先後問わず勘で横歩取りを指しています。横歩の本は一冊も読んだことがありません。本当に勘です。

そんな私ですが、学生時代に△4五角戦法の対策（ごまかし方）だけは県代表複数回の強い友人に教えてもらったことがあるので、そちらを思い出しながら伝授したいと思います。ちなみに私はウォーズギリ三段です。そんな奴の話なんか信用できるかといわれるとぐうの音も出ませんが、県代表クラスの受け売りなので許してください。

本稿の対象としては、4五角相手に脳のリソースを使いたくないウォーズ１級～初段くらいの「横歩を取る」居飛車党です。横歩取らない人や振り飛車党などの方はあまり役に立たないかもですが、覚えることの少なさに関しては他のどの対策よりも優れていると思うので知識として入れておいてもよいでしょう。

先にメリット、デメリットだけ挙げておきますね。

メリット
・覚えることが少ない
・△4五角側がハマる変化がある（体感結構ハマってくれます）
・ひとまず△4五角にハマることはなくなる。


デメリット
・△4五角側が最善を尽くすと互角で収まってしまう。（評価値はほんの少し後手に振れるがまあ互角）
・ハマったとしてもお互い薄いので勝つまでは大変（気を引き締めて指すべし）

ざっとこんなところでしょうか。前説が長くなりましたが、本編に入ります。

テーマ図までの指し手（知ってる人は飛ばしてもヨシ）

▲7六歩      △3四歩      ▲2六歩      △8四歩      ▲2五歩      △8五歩
▲7八金      △3二金      ▲2四歩      △同歩      ▲同飛      △8六歩
▲同歩      △同飛      ▲3四飛      △8八角成    ▲同銀      △2八歩
▲同銀      △4五角（テーマ図）

よくある△4五角の出だしですね。△2八歩を取らないとかもあるらしいですが、ここでは触れません。ここで▲2四飛と寄るのが定跡の変化？らしいですがそんなん知らんので触れません。

ここから、ハマりたくないが故のごまかし一手が出現します。ごまかしといっても明確に悪くなるわけではありませんが。

渾身のごまかし▲8七歩

テーマ図からの指し手

▲8七歩（第1図）

いかにも妥協の産物みたいな手が出てきましたが、後手からすると意外と手ごわいんですよ。飛車の処遇が色々ありますが、一個一個変化を確認してみましょう

まず、飛車を縦に逃げる変化について。（下画像参照）

（参考図1）

これには先手も▲2四飛や▲3五飛と逃げれば十二分に指せます。手元のソフト（技巧２）は2四でも3五でも先手に+700ほどを示しています。二歩得の上、相手の角も不安定なので人間的にも十分でしょう。

次に、△3四角▲8七歩と飛車を取り合う変化。（下画像参照）

（参考図2）
こちらも二歩得で、相手の打った角もボケている感じで不満なしでしょう。技巧２は先手+400を示しています

最後、△7六飛が難敵です。ここで先手からからハメ技っぽい手が登場します

後手、一番激しい△7六飛について

第1図以下の指し手

△7六飛▲7七銀！（第2図）

(第2図)

横歩取りに慣れている方は第二図を見て、「え！△7七同飛成で死んでない？」とお思いでしょう。確かに、▲同桂△3四角となれば先手銀損で死んでます。

しかし。。。これはハマり筋です

罠にかかった！▲3二飛成！

第2図以下の指し手

△7七同飛成▲3二飛成！(第3図)△同銀▲7七桂(第4図)

（第3図）

(第4図)

手拍子で龍を取らず、こちらも▲3二飛成と切るのが好手。▲4一金までの詰めろなので△同銀の一手に▲7七桂で金銀交換となりました。

第4図以降、△8九飛には▲7九歩の底歩が安定感あります。こちらの▲3一飛のほうが厳しいので、先手十二分でしょう。技巧２は第4図を先手+700ぐらいと評価しています。ただ、勝つまでは大変ですので、気を引き締めて指しましょう。

後手の最善は？

第2図以下の指し手

△3四角▲7六銀（第5図）

（再掲第2図）

（第5図）

後手の対応は、第2図で飛車を取り合うのが最善です。第5図以下の一例は△8八歩▲7七桂△8九歩成▲6五桂といった感じです。技巧２は第五図を先手-100くらいと評価していますが、人間的には角打たせてるしまあまあかなあという感じです。互角でしかないですね。少し評価値は後手に触れてるけど我々レベルなら誤差だと思います。

ちなみに…技巧２は▲7七銀ではなく▲7七歩のほうが優るとおっしゃっていました。さすがに妥協しすぎじゃない？と思いますが、それのほうが手堅いっちゃ手堅いですね。疲れてきたのでここではあまり触れませんが。▲7七銀のほうが飛車切ってくれるので実戦的には有力でしょう（は？）

最後に

正確に指されると互角になってしまいますが、少ない勉強量で△4五角を最低限乗り切れるというのが魅力です。皆様、良い横歩取りライフをお送りください。