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「実戦で学ぶ 振り飛車の勝ち方」を読んでいこうPart3

例によってPart3です。今回は中飛車編第7~9局

Part2は↓

第7局(対中座七段戦)
序盤の△4四歩は後手の研究手で、覚えとくと応用が利く場面があるかもですね。本書は居飛車側の手からも学べる手が多くあるように思います。相手の好手も紹介しているので勉強になりますし、好感が持てますね。
特に私は対抗形の居飛車側持つのも嫌いじゃないので、ありがたいです。
中盤の△9四角は打てないなあ。いい手ですね。
困ったら端攻めてインチキするのは対抗形のあるあるですね。うまいこと振り飛車がインチキしきった感じの将棋ですが、居飛車側も正解を見つけるのは大変な将棋に見えました。

第8局(対長谷川五段戦)
振り飛車がすこしちょっかいを出してからの相穴熊に。
相穴熊ってこの将棋みたいに結構細かい揺さぶり合いみたいになるので素人にはハードルが高いんですよね。お互い陣形が低いから差がつくとアヤが少ない印象です。
8四飛の瞬間に暴れていくというのはなるほどで、一つの指針ですね。
私はささっと並べてしまいましたが、解説を打ち切られた以降もちゃんと並べて、相穴熊の攻防を勉強しないといけない将棋だと思いました。また丁寧に並べる時間を取りたいです。

第9局(対小林宏七段)
山賊が村を強襲して街の軍隊が来る頃にはもう壊滅していたみたいな将棋でした。とても野蛮な振り飛車で非常に西山先生らしいと感じました(誉め言葉)。低い陣形で飛車たたき切って暴れ散らかして勝つって将棋はプロの振り飛車では珍しいですね。序盤の一瞬のスキをとらえた西山先生が強い。
居飛車側も嫌味嫌味に迫ってて実戦的には難しいと思ったのですが、▲5九歩△同龍▲4九金打という振り飛車の好手筋も出て、野蛮さの中に丁寧さもある将棋でした。居飛車側からするとたまったもんじゃないですね。

今回はこのあたりで…

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