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「実戦で学ぶ 振り飛車の勝ち方」を読んでいこうPart2

おはようございます。ヤマンザ子です。
今日は夏季休暇取得のためお仕事がお休みです。
なのでnoteでも書こうと思います

前回同様、西山先生の書籍を読み進めた感想を書いていきます。一日一局コツコツ読み進めています。

今回は中飛車編第3~6局です

第3局(対森下卓九段戦)

本局は五筋位取りではなく△5四歩型です。
力戦模様から森下九段の構想力と大局観が目を見張るものがありました。
△2一飛~△4一玉~△5二玉が実現すると後手の玉頭攻めが反動なしでできるのでどんどん良くなるんですね。どこかで応用が利きそうです。私はこれで後手が指せるという感覚と、組みあがると振り飛車が悪くなるという感覚を持ち合わせられていないですね。課題が見つかりました。

ただ森下流ではない気もします。ベテランになってからの森下先生は力戦模様が多く、良くも悪くもベテランになってしまったなあと思わなくもありません。若いころの最新形で立ち向かうスタイルを続けるのは難しいんですね。今でもそれができる羽生世代が異常なだけか(某野蛮な会長除く)

上記の構想に対する先手の打開策▲8七角は読みが入ってないと打てない名角でした。悩んだ末発見できたと書いてある割に考慮時間9分でした。西山先生らしいですね。
その後も激戦でしたが、先手がよい時間が長かったのではと感じました。


第4局(対加藤桃子女流三段)

アマチュアではよく見るめんどくさい戦法、鳥刺しです。
振り飛車側の角が結構捌きにくく、抑え込まれやすいのでイライラ度高い戦法です。
それに対する対抗策として▲7八金(定期)と▲6六角~▲7七桂が挙げられています。
棒銀を8三歩~8四歩でしのげるようにしつつ、桂馬を活用していきます。
鳥刺しに対しては▲4六角型を作れるように指していましたが、▲6六角型も有力ですね。
飛車先を逆襲してからは丁寧かつ野蛮な指しまわしで制勝でした。


第5局(対所司和晴七段戦)

左美濃に対する打開策が紹介されています。
三間に振りなおす手法自体は知っていましたが、そこから単騎で▲8五桂と跳ねだすのは驚きでした。△同桂にも▲8六歩と突き出して相手を急かせるんですね。先手振り飛車って打開に困ること多いので、筋を知っておくことが大事ですね。
その後の△4五歩に▲5六金も参考になる一着でした。
よくなってからは暴れ散らかして勝ち。山賊のごとき野蛮な中終盤はいつも笑ってしまいます。
棋譜自体は非常に参考になるのですが、参考棋譜が間違っています。第10局でも所司七段戦はあるのですが、そちらの棋譜と入れ替わってしまっています。
将棋の本って割とこういうとこ雑なのが多いので喝味が深いですね。

マイナビ君っていうの?いっぱい棋書を出版するのはいいですけどね!こういうところをおろそかにしているとフアンは離れて行ってしまいますよ!初版だからテキトーでいいやという姿勢になっているんじゃないですか!?神は細部に宿りますから!激励の喝ですよ!

第6局(対片上七段戦)

対左美濃模様から5筋を早めに交換したので力戦になりました。
現代振り飛車は▲7六金型を指しこなせないといけないんですね。これも一つの打開策です。私がやると6七あたりになんか駒打たれて死ぬんですが。
終盤で▲7六金を再利用できて勝ちになりました。△4八歩打たれた局面は悪いと思っていましたが、▲1一馬~▲1二飛の詰み筋がちらついてるのでそんなことなかったんですね。

それでは今回はこの辺で。また次回があれば。。。

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