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安全チビ、「帰ってきたあぶない刑事」を観る、の巻

どうも、あぶない刑事の対極に位置する存在、安全チビことヤマンザ子です。
表題の通り、「帰ってきたあぶない刑事」を観てきたので感想を書いていきます。(キャストの名前はほとんど敬称略です)

私は1998年生まれであり、あぶない刑事が放送されていたのは80年代~90年代ということで、なーーんも前提知識がございません。なんか舘ひろしと柴田恭兵のコンビの刑事ドラマってことぐらいしか知りませんでした。


あと「タカ」と「ユージ」のコンビってこともおぼろげに知っていたかどうかだったのですが、映画を見て「タカ」のほうは「鷹山」からきていることに驚きました。普通「ユージ」みたいに名前からとるでしょ。とんねるずのタカさんが「イシさん」になってまう。
地味に衝撃でした。


キャストへの感想

まず最初に観て感じたのは、主人公コンビのスタイルの良さよ。二人とも70を超えているとは思えません。私のおとんは同年代ですが、彼らよりずっとよわそうです。(これを書いている息子はもっと弱そうな見た目をしています)

特に柴田恭兵のカッコよさには驚きでした。あしながおじさん。舘ひろしがかっこいいのは知っていましたが、個人的にはそれを上回るカッコよさでした。良い感じに軽いキャラクターも好きです。二人ともいい意味で若さを忘れていないのがいいですね。一歩はき違えるとダルいジジイになるのですが、二人のカッコよさでバランスが取れています。

二人とも身体の動きもキレていました(そらスタントはちょこちょこ使っているでしょうが)。アクションシーンも迫力を損なわせずに、二人がおじいちゃんになってる様子をコミカルに表現していてそこのバランスも良かったです。

タカとユージのどちらかの娘?として土屋太鳳が登場するのですが、そのあたりのキャスティングもよかったと思います。運動神経とスタイルがよく、整った顔立ちでどちらの娘としてもマッチしていると感じました。
ハーレー乗ったり、レザージャケットも着こなしている感じでよかったです。
個人的にはハーレーをカスタムしてるところで、ほっぺに汚れがついてるのがかわいかったです(小並感)

仲村トオルと長谷川佳苗のコンビもいい味を出していて、昔からのファンもおそらくこういうやり取りを求めていたことでしょう。現代でも通用する面白さです。仲村トオルも58歳とのことですが、顔がかっこよすぎて全然見えないですね。スタイルもいいし。

意外とよかったなーと思ったのが、西野七瀬です。
乃木坂のエースだったこともあって、少々「演技できるんか?」みたいなうがった見方をしてしまっいたのですが、コメディの呼吸みたいなのをしっかり理解した演技でよかったと思います。ちゃんと顔がかわいくてひよっこ刑事感があって、ちょうどいいキャスティングだと思いました。
「あなたの番です。」での秋元康の西野七瀬ゴリ押し感が嫌であまり評価していなかったのですが、違和感なく見ることができました。(どう考えても西野七瀬じゃなくて秋元康が悪い。)

そのほかの若手刑事たちも、現代の若者らしさがあってよかったです。強いおじいちゃん二人のコンビと対比させるため、わざと弱そうな感じにしていることが感じられました。コメディベースだしいいと思います。若手刑事が弱そうな感じでも、主人公の二人があまり説教臭くないのがよかったです。こういう年の取り方をしないといけませんね。

浅野温子はあれでいいんですか???私の中ではおしとやかな役を多く演じられているというイメージだったのがぶち壊れたのですが、もしかしてドラマのころからああいうキャラだったんですか???昔からのファンはどう思っているのでしょうか。
面白かったのですが、キャラクターが崩壊しすぎてウマ娘のゴールドシップみたいになっていてなんか不安になりました。

ストーリーなどの感想

ストーリーは、依頼人(土屋太鳳)の母親を探しつつ、表ではいい感じだけど裏ではめちゃくちゃやってるやつ(早乙女太一)を倒すというよくある感じのもので、オーソドックスな分あまり感想はないです。

主人公二人と昔から因縁や関係のありそうな重要な役柄で、吉瀬美智子と岸谷五朗が出てきて「これは過去の作品でも色々あったんやろなあ」と思っていたのですが、後から調べてみると二人ともあぶ刑事初主演ということで横転しました(オタク構文)。

あそこまで過去に色々あった感を出されると、昔からのファンでも「そんなんあったっけ。。。?」って不安になってしまうかなと思いました。特にあぶ刑事の昔からのファンなんて全員中高年で記憶が怪しいんだから(大暴言)。安心してください。初出エピソードです。

吉瀬美智子、岸谷五朗の二人とも高い評価を受けている俳優だけあって、いい味を出していたのですが(特に岸谷五朗の胡散臭さがよかったです。)、演出側で「過去になんかあった」感を出しすぎかなと思います。ファンはその過去知らんねん。
吉瀬美智子の回想シーンに出てくる人が全くの別人なのもわかりにくさに拍車をかけていました。そのシーン微妙に昭和っぽさを出しているので「こういうエピソードがあった」とより錯覚させてきます。
演出としては錯覚させたかったのでしょうが、ただただわかりにくいだけになってしまったように思います。

まとめ

最後に不満を書いてしまいましたが、逆に言うと不満はそこくらいで、全体としては楽しく気持ちよく観られる映画でした。ストーリーもうまいことまとまってると思います。

元が古い作品なので、客層は中高年が多いですが、主人公二人のキャラクターも若々しく、老害感がないので若い人でも気持ちよく観られる映画だと思います。

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