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大雪山麓に真の秘湯あり Kty車旅ハイライト-その5

<はじめに>
2021年、夏の北海道3Week _4000kmの旅。キャンピングカーで車中泊を続けた長い旅の中で、ある日の入浴を目的に訪ねた温泉があまりにも印象的で忘れられず、記録に留めて公開もしようとnoteで纏めました。秘湯体験になりますが、車旅ハイライトとして記します。

<Kty車旅_その5スタート>
7月16日の午後、上士幌の道の駅からナイタイ高原牧場を訪れて後、再度道の駅に戻る前に日帰り温泉入浴をしようと、Web.で調べて見つけたのが「オソウシ温泉鹿乃湯荘」。クチコミの★の数がなんと4.4 もある。
さっそく車載のNAVIで住所入力をしたものの、目的地の近くまでしか案内しておらず、行ってみると案の定 ”ここは何処?" となって呆然。
そこで鹿の湯さんに電話してみると、「待ち合わせ場所を決めて迎えに行きます」とおっしゃって下さり、食品店の駐車場で待つ事30分。私と同じ年齢程の店のご主人が車で来て下さいました。
ここから驚きと感動が始まりました。

迎えの車のあとに付いて温泉までおよそ15Km、そんな距離をご主人が私&妻の車を迎えに来て下さったのです。往復だと30kmもですよ!
道道718号線を8km程走ると今度は林道に入り、舗装など無く両脇から木々が被さっている細い道を走行。その林道の脇から熊や鹿が現れたとしても、何ら不思議はなかったでしょう。 当然民家や建物は一つもなく、奥へ奥へと7km走ってやっと到着。これぞ秘境の温泉宿!
最近流行の "ポツンと一軒家” と呼んでもおかしくない、それが オソウシ温泉鹿乃湯荘 でした。

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温泉に到着すると玄関先でワンちゃんが尻尾を振って出迎えてくれ、中に入るとご主人の奥様も迎えて下さり、皆さんのお話しぶりやご対応がとてもとても暖かい! (ワンちゃんは秋田犬のケンちゃん)

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この温泉宿では、鹿乃湯荘という名前の通り鹿と共存しているとか。つまり鹿達の縄張りに温泉を後に立ち上げた為に、互いに認め合っているのだとご主人はおっしゃていました。
また温泉宿ですから、宿泊されている方も居てこの日は二組との事。私と妻は入浴のみです。

いよいよ温泉に浸かる事に。

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屋内はやや熱めのお湯ですが、なんと肌触りが心地良いのでしょうか。湯に浸かった腕を触ると滑る様で、つるつるした湯ざわりがあります。わずかに温泉臭もあります。

そんな湯の性質と効能は、次の表示でも分かり納得できます。

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調べてみると、PH10を超える様な強アルカリ泉は、肌の不純物を洗い流し 肌がすべすべになるために、美肌効果抜群であるとの事。更に無色透明のこの温泉水は、飲泉許可を取っており飲むことも可能だとか。

後日談ですが、翌日になっても確かに肌のすべすべ感が継続していたのですよ。更に、バサバサだった妻の髪が三日間サラサラだったらしく。効能はそこに明確にあり!でした。

屋内の浴槽から今度は屋外の露天風呂を味わってみようと、奥の扉を開けた途端、その向こうにはなんと"鹿"が居て目と目が合ったではありませんか。もちろん野生の先住者です。

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残念ながら写真で捉えることはできず、鹿殿は直ぐに去っていったのですが、鹿殿も浸かったかもしれない屋外の露天風呂は、ぬるめのお湯のせいもあって、その心地よさは言いしれない程でありました。

夏の北海道3Weekの旅の途中で、登別温泉、知床の秘湯など数々の日帰り温泉を訪れ体験してきましたが、私の中ではここ オソウシ温泉鹿乃湯 は、ズバ抜けた秘湯であり名湯
繰り返しになりますがその理由は、抜群の秘境にあって容易には辿り着けない事、抜群に湯の性質・効能が素晴らしい事、迎えて下さる人が暖かく、心を打たれる事 であります。
 私のこのnote記事を読んで下さった方の中で、旅する事が好きな方には、オソウシ温泉鹿乃湯 にお出掛けになることをお薦めします。
それでは、


<おわりに>
タイトルでお分かりの通り、Kty車旅ハイライト で今回をその5 と名付けた理由は その1~その4 もあるシリーズだからです。
もし宜しければ、北海道車旅の導入と総括を記した その1 も覗いてみて下さい。
https://note.com/ktyhara/n/n19b5c4724a8a/edit


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