【保存版】ChatGPTの5つの活用パターン:作家向けの入門ガイド
「アイデアが湯水のように湧いてくる作家」に憧れながら、真っ白な原稿用紙と睨めっこの毎日を送るKey君です。皆さんも同じ悩みを抱えていませんか?
「ChatGPTを小説作りに活用したいけど、使い方が多すぎてどう始めればいいのかわからない...」
そんな方のために、三ヶ月間AIで20本の短編小説の執筆をサポートしてもらった私が、「基礎」を紹介いたします。ポイントは分類法です。これを知れば、きっとChatGPTの活用方法がクリアになるはずです。
ChatGPTの5つの活用パターン
まずは、一般的なChatGPTの活用パターンを見ていきましょう。元ネタはリモートワーク研究所さんからです!
0→1パターン:何もないところから何かを生み出す「天地創造」のプロセス
アイデア出し:SNS投稿のテーマ考案など
リサーチ:新しい人事制度の案作成など
1→10パターン:ある程度のアイデアや情報を膨らませる
文章作成:箇条書きのメモからドラフト作成
提案作成:既存サービスと顧客情報から新提案を生成
10→10+パターン:既存の情報やコンテンツを改善・分類
チェック:契約書の内容確認
分類:大量のアンケート結果の効率的分類
10→1パターン:大量の情報を整理してコンパクトにまとめる
要約:長い会議内容の議事録作成
抽出:多数のメールからQ&A抽出
10→Xパターン:既存の情報を全く別の形式に変換
プログラミング:Excelマクロ作成支援
他言語:英文添削や翻訳
作家のためのChatGPT活用:5つのパターン
さて、ここからが本題です。作家である私たちが、どのようにChatGPTを活用できるのか、具体的に見ていきましょう。
0→1パターン:アイデアの種を育てる
ジャンル先行型
ジャンルから物語を着想する方が多いではないでしょうか?「ラブストーリー×私人逮捕系Youtuber」のような融合ジャンルのアイデアを求めてみましょう。思いもよらない斬新なアイデアが返ってくることがありますよ。実体験活用
日常の些細な出来事を極端に誇張して物語化する方法です。例えば、日記を送信して「この日記を基に、小説のアイデアを10個教えてください」と聞いてみましょう。あなたの日常が奇想天外な物語の種になるかもしれません。三題噺法
別の記事でも紹介した、「ランダムワード法」です。個人的にお気に入りです。無関係な3つの単語(例:猫、宇宙船、鍋)からストーリーを作ってもらいます。「宇宙を旅する猫型の神が、地球の鍋料理のシェフになる」なんて粗筋が生まれるかも!
1→10パターン:アイデアを膨らませる
アウトラインの作成
ざっくりしたアウトラインメモを入力すると、細かいチャプター構成まで提案してくれます。キャラクター設定の拡張
私はキャラクターを考えるのが苦手なタイプで、これはよく使います。「女子高生で、シュールなニュースが大好き」といった簡単な設定から、奥深いキャラクターを作り上げられます。世界観設定の拡張
AI(特にPerplexity)の力を借りれば、リサーチの時間を大幅に短縮しつつ、緻密な世界観を構築できます。
以下の記事でNotionAIでキャラクターを自動生成するやり方を紹介している。
10→10+パターン:ブラッシュアップする
描写の強化
デイテールを書くのが苦手ですので、「この戦闘シーンをより臨場感のある描写に」と指示すれば、五感を使った表現や緊迫感のある文体に変換してくれます。ただし、時々大げさになりすぎるので、添削がマストです。校正の効率化
完成原稿の文法ミスや表現の不自然さをチェックしてもらえます。ただし、文学的表現を平坦にしてしまう可能性もあるので要注意です。フィードバック&修正
キャラクターの一貫性チェックや、物語全体を通しての成長・変化の分析に役立ちます。矛盾点があれば指摘してくれるので、整合性のとれたストーリー作りに使います。
10→1パターン:エッセンスを抽出する
あらすじ作成
「この小説のあらすじを800文字で要約して」と指示すれば、コンクール応募用の魅力的なあらすじの下書きができます。テーマ抽出
「この物語の中心テーマは何か分析して」と聞くと、作者自身も気づいていなかったテーマを指摘されることも。テーマがぶれていないかを見直してください。
10→Xパターン:新たな形に変換する
ジャンル変換
「この恋愛小説をミステリーに書き換えて」など、既存の物語を全く異なるジャンルに変換できます。ターゲット読者作成
ターゲット読者を意識するはあまりないでしょうね?AIが出てきてから、ターゲット読者(ペルソナ)を分析することも簡単になりました。「この作品が刺さりそうなターゲット(ペルソナ)を3つ考えて」と指示だけで、読者が作品を読んでいるイメージの解像度がかなり上がります。イラスト作成のアイデア出し
「主人公の外見的特徴を箇条書きで詳しくリストアップして」と指示すると、イラストレーターに依頼する際の詳細な設定資料が作成できます。そこからが画像AIの出番です。別の記事で紹介しています。
よくある失敗とその対処法
一方、ChatGPTは使い方を誤ると逆効果になることも。私の失敗談と対処法を紹介します。
1. ChatGPTの出力をそのまま使ってしまう
最初(今年の三月頃)、ChatGPT(Claude)の出力に感動のあまり、生成された文章をほぼそのまま使用していました。結果、作品全体がうすぺっらいで、大げさなものになってしまいました。最もまずいのが、人に見せる前にそのことが自分が気づかないことです。
対処法
ChatGPTの出力を「アイデアの種」や「たたき台」として捉え、必ず自分なりの解釈を加えて書き直しましょう。段階的に指示を出し、自分の意図に近づけていくのがコツです。
2. 想像力が制限される
疲れる時にひたすらChatGPTに頼り、思考停止になる時期がありました。生成されるアイデアが、どこか既存の物語のパターンを踏襲しているような気がして、あなたならではの展開を思いつけなくなってしまったのです。
対処法
まず自分でアイデアを出す時間を設け、その後ChatGPTを使用しましょう。「誰も思いつかないような方向性」を求めたり、現実世界のトレンドを積極的に取り入れるのも効果的です。
3. 創作の喜びを見失う
便利さに魅了されすぎると、創作本来の喜びを奪われてしまいます。
対処法
AIを使う時間と自分だけで考える時間のバランスを取りましょう。「絶対に自分で書く部分」を決めておくのも良いでしょう。また、創作仲間(人間ね)との交流も大切にしてください。
終わりに
ChatGPTは作家の「外部頭脳」や「話を聞いてくれる編集者」として、執筆プロセスのあらゆる段階で活用できるツールです。特に「0→1パターン」と「10→10+パターン」は頻繁に使えるでしょう。ただし、ChatGPTの提案をそのまま使うのではなく、それをきっかけに自分のアイデアを膨らませていくことが大切です。
皆さんも、これらのパターンを試してみてください。そして、自分なりの使い方や新たな気づきがあれば、ぜひ共有してくださいね。一緒に、AIと共創する新しい物語の世界を切り開いていきましょう!
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