超訳「問いのデザイン」(その1)

デザイン思考が流行っている。

デザイン思考というのはデザイナーが製作するときのような思考法をビジネスにも取り入れようという考えらしい。ところで、このデザイン思考においてはシステム思考というものが対立軸にある。ちなみにシステム思考とは従来型の客観的・論理的な思考方法である。

「システム思考とデザイン思考とは一般に相反すると考えられがちである」
『イノベーション対話ガイドブック』平成25年度文部科学省委託事業「イノベーション対話ツールの開発」より

文科省の考えるところによると、この対立する二つの思考をかけ合わせること=『対話』することで、イノベーションが生まれるという。

要するに、『対話』がイノベーションに重要なものとして位置付けられているということである。なんだか前置きが長くなってしまったが、ざっくりとまとめると、変化の大きい現代において、『対話』というものが問題解決の一つの重要な手段となっているということである。そしてその『対話』というのはつまるところのワークショップである。

対話 = システム思考 × デザイン思考

本題に入る。
『問いのデザイン』はこの『対話』をテーマとした本である。本書では『創造的対話』として話が進んでいるが、創造的対話とは「新たな意味やアイディアが創発する対話のこと」と述べられている。

つまりこの本は、
「新しいアイディアを出すためにどんな対話(=ワークショップ)を企画すればよいか、またその方法はどういうものがあるか」
について書かれているというのがざっくりとしたまとめである。

次回以降で、この対話を企画する上での2つのプロセスを紹介することにする。
(注)この内容は問いのデザインの要約ではありません。

#問いのデザイン #超訳 #組織デザイン #ワークショップ

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