寝床
本、音楽、映画。
安らぎにはなるがヒト社会からは逃れられないなと痛感する。
玄関ですやすやと眠っている彼の名は「カイ」。
彼とはかれこれ14年の付き合いになる。
いわゆるペットで、家族(=ヒト)との営みの中で彼も生活しているのだが、ヒト社会のしがらみには全く無頓着である。私の知らないイヌ社会のしがらみもあるだろうが。
動きたい、食べたい、眠りたい、欲の赴くままに生きている。(ヒトと暮らす上での制限は大いにある。)
彼といると私を苛む世の中のすべてが溶けていく。
ヒトの憂さ晴らしに付き合わせちゃって、ごめんね。
私は彼がのびのびと生きるための努力を惜しみたくない。
それはまわりまわって私の救いになってゆく。
気の向くままに、すこやかに、今日も一緒に。
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