快適な社会の新たな不自由 #2
◆労働者に期待される能力のハイクオリティ化(後半)こにし 「風の人」のような流動的な働き方と、日本の伝統的な雇用慣行は相性が悪い。流動性を残さない正社員の部分と、流動的な非典型雇用(日本でいう「非正規雇用」という概念は、時間でしか区別しない海外の学会では理解されない)に従事する部分を分けて、ピーク時には非典型雇用者を雇って、ピークが過ぎると放流するという雇用調整をしている。
そうした慣行があるので、非典型雇用労働者は社会的に安定的な仕事に就けない者として、魅力的な仕事であり