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【完結】健康的で清潔で道徳的な秩序ある社会の不自由さについて

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友人たちとのオンライン読書会記録です。各回5千文字程度。 テキストは『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』熊代亨 https://honto.jp/netst…
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#体罰

精神医療とマネジメントを望む社会 #1

◆「こころ」を診なくなった精神科医しろくま 最近コーチングの勉強をしていて、コーチングは「こころ」に焦点を当てるのですよね。カウンセリングもそうだと思いますけれど。最近はカウンセラーが「こころ」を見ていて、精神科医は診ていないのだなと思いました。 うえむら コーチングで「こころ」を見るというのは具体的にどうするの。 しろくま 私が学んでいるので言うと、要は「気持ちを大事にする」ということで、「自分が何をしたいか」とか、そういうことに焦点を当てます。 うえむら いまだ行動

リスクとしての子育て、少子化という帰結 #3

◆法を知らぬ子どもを法の庇護へと押し込める◆ガキ大将も不良もいなくなったこにし ここは二つの節を合わせて話しましょうか。このあたりが具体例に入っていくので。正直いまは学校に関わっていないのでなんとも言えないのですが、確かに生徒に手をあげる教師の存在は問題化するだろうと思いますね。 うえむら P141には「体罰はむしろ反社会的行動を促す」とありますからね。反社会的行動に直接的に繋がるかは分からないけれど、少なくとも傷にはなりますよね。今月の『現代思想』増刊号は『総特集 小松左