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会社の履歴書(その2)〜創業時の苦労

前回に続いて創業編です。
創業後まず困ったのは仕事をいかに作り出すかということ。もちろん以前お世話になったお客様にもご挨拶に伺いましたが、しばらくして気づいたのは、前職からすれば同業他社として起業している手前、いわばライバルにもなりますので、かなりネガティブキャンペーンを張られたようでした。まあそりゃそうだと(笑)。なので、このエリアで仕事を進めていくには3年から5年はお客様へのアプローチは控えるべきだと感じました。

会社名の由来

前後しましたが、会社名の由来について説明します。「FOREST」という言葉は、熊本県が各エリアにつけた施策名が由来です。熊本県人吉市は県南地域にあたり、この地域は当時「森の郷エリア」というネーミングがついていました。たまたま、音楽家の久石譲氏が作った「The Wind Forest」というピアノ曲が好きでそこから「FOREST」という言葉をなんとなく響きで選んだのでしょう、とてもしっくりきたので、何屋さんか分かるように「システム」を頭につけて会社名にした次第です。

ロゴは英文の単語に意味をもたせようと「Re」の部分を手書きに。Reなんちゃらという言葉を適当に並べて作ったような気がします。だから全く意味はないです。おまけに綴りも間違えてますし(笑)

下請けの悲哀

創業期の中心のお仕事となったのはエンジニアの派遣とシステムの受託開発。本社所在地の地元にはほとんど仕事はなかったので、熊本や福岡で営業活動を行いながら、夜は受託開発の仕様の確認などエンジニアと作業を続けました。下請けの辛さですが、度重なる仕様変更にプロジェクトは赤字になりながらもずいぶん徹夜しながら頑張ったものです。すでに私はエンジニアからは遠ざかっていましたので、単体テストなどの作業しか出来ませんでしたが、当時のスタッフには本当に苦労をかけました。いまでこそブラック企業と批判されそうですが、とにかく会社を支えるためにみんな必死でやっていました。もちろんこの時のスタッフは今でも当社で活躍してくれています。

仕事のルール

創業時に仕事のやり方として決めていたルールが一つあります。それは「重要ではないことは一人でやらない」こと。頑張って時間をかければ一人でできる作業もたくさんあると思うのですが、数をこなせなくなるので、初めから分業や外部のリソースを活用してお任せしようと思っていました。もちろん手取りは少なくなりますが、重要なことが先に進まなくなるリスクは減らせるかと思います。

緊急で重要なタスクはもちろん急いでやらなければいけませんが、重要だが緊急でないタスク、すなわち「将来の備え」にどれくらい時間を作れるかが創業期には実は大事なことなんだと思います。

(つづく)

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