マガジンのカバー画像

脚本家の日常コラム(定期購読マガジン)

脚本を書きながら日々思うことを書き綴ります。脚本家の一日とは。締切前のあたふたや、行き詰まったときのことも書いています。(300円/月)
脚本家という仕事以外の、自営業、フリーランスの仕事に興味のある人や、どうやって生きてるのか観察した…
¥300 / 月
運営しているクリエイター

2019年6月の記事一覧

今月の総括

今月終えた仕事。 『事故もの(ドラマ)』#4#5#6準備稿 #8プロット 『桃もの(ドラマ)』#1#2#3プロット 『冒険もの(映画)』第三稿 『応援もの(映画)』第一稿 『劇団もの(ドラマ)』前後編準備稿 『男子もの(ドラマ)』#5#6#7 遅れ 「サクセス荘」は先日発表になりましたが、以前日記で「男子もの(仮)」としていたものです。キャストが今をときめく舞台俳優ばかり、なかなかに忙しい人たちで、一堂に会するだけで奇跡と言われています。そちらの話を少し。

¥500

好きなアドリブとは

今日は2日ぐらい遅れた原稿を午前中に書き終えて、午後はドラマの打ち合わせ。 あとは仕事場に戻り、「劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~」の公開が近いので、受けた取材の原稿チェックなどの量も日々増えてきた。原稿チェックとは、ライターさんが興してくれた対談(インタビュー)記事に、自分が赤で色々修正して、マズイことを言っていれば消したり、取材で言ってないことも書き足す作業。ここのチェックが甘いと、どうなるか。

¥300

ウソをつかねばならない理由

闇営業のニュースが賑わいをみせている。芸人たちが「ノーギャラだった」と苦しいウソを付かなければならなかった理由について。 僕は脚本家事務所(タレントで言うところの芸能事務所と役割は同じ)に所属している。給料制ではなく、やった案件のギャラの数割を事務所が取り、残りをもらうという感じでマネージメント契約しているので、収入が0円の月もあれば、数百万の時もある。大体10ヶ月前に終わった案件のお金が月末に入ってくるというサイクルなので、貰うころにはほとんど何のお金か忘れてしまっている

¥100

本質を突く短い言葉

9年前の話。 ジャニーズのミュージカル「PLAYZONE」の新しい演出家を探していると事務所に連絡があって、僕が推薦されてジャニーズ事務所に行ったのが2009年とか2010年頃。

¥1,000

誹謗中傷の回避術

この一年で変わったことは何ですか。と取材で聞かれることが多くて、そこでは言えないことの一つに「ネットの誹謗中傷をたくさん受けるようになった」というのがある。 イジメと一緒で、そこにあまり理由なんてないのである。なんとなく視界に入ってくるのが煩わしいとか、似たようなタイプの人間が嫌いなのでこいつも嫌い、というようなことだろう。これはもうあの手この手で来る。

¥1,000

残り3%

先日、NHKで打ち合わせをしている間、スマホの充電をしていたら、充電器だけ忘れて帰ってきてしまった。 こう見えて(どう見えて?)あまり忘れ物や無くし物をするほうではない。携帯を持つようになって20年以上、一度も無くしたことがない。あれ、普通ですかね。結構、周りには無くす人が多いので。 ともあれ、充電器だけ忘れてしまったことに気づいて先方に連絡。次の打ち合わせまで一週間ぐらいあるので、保管してもらうことにした。別に新しいものを買ってもいいのだけど、モバイルバッテリーもあるし

空港で、どうして格好いいと思ったか。

引っ越してからバスによく乗るようになった。 というのも、駅からずいぶん離れていて陸の孤島に家があるから。都心なんて、たいてい少し歩けばすぐどこかの駅に辿り着くから、歩いても歩いてもどの駅にもつかない、というのはそれはそれで珍しい。 で、最近バスに乗っていて気づいたのは、今のバスって停車して乗降する時にプシューッと車体が左に傾く機能があるんですね。ニーリング機構が装備されているバスは、エアサスの調整で車高が変わるのだとか。なんか後ろから見てると健気な感じがする。乗りやすくし

サブスクリプション生活

普段から物を所有することが嫌いで、サブスクリプション(定額制)という仕組みは僕の生活にとても合っている。もう最近は何でもかんでもサブスクリプションで、把握してないものも多い。 巷で見る高級時計のサブスクリプションはどうかと思うけど。ああいう「見栄を張る」ものは相手に誇示する意味もあるだろうから、買った物じゃないとなんだか、見る人を騙してるような感じが……。東京カレンダーの見すぎですか。 自分が仕事がらみで契約していて今、パッと思い浮かぶのは……。

¥100

監督の取材パニック

「おっさんずラブ」の映画に関する取材が始まった。 一般的に映画は『監督』の名前が、ドラマは『脚本』の名前が表に立つことが多い(これは単なる文化的な背景の違いで、やってることはお互いあまり変わらないのだが)。ということで、今回は映画なので、監督が取材の矢面に立つことになる。 僕は脚本なので出番はかなり少ないはずなのだが、今日は監督と一緒にいくつかの雑誌媒体の取材を受けた。監督と出会って六年ぐらい経つけど、二人で取材を受けるのは初めてかもしれない。不思議な感覚。 途中、監督

¥200

シナリオハンティングで知りたかったこと。

ドラマのために、地方へシナリオハンティング(取材)に出掛けた。

¥300

マスに対して空気を読むということ。

阪急電鉄の広告が不愉快だということで、中止になった。 「毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか 研究機関 研究者/80代」 に代表される、いわゆるちょっと「空気が読めてない」「感覚がズレてる」広告が80種類もあるらしい。特に上記のやつは、ちょっと世間的に高齢者が叩かれがちな風潮もあるし、風向きが悪すぎたかも。 ちょっと前には女子のハンドボール大会のキャッチコピーが同じように「卑猥」「

¥100

ドラマと映画、脚本にかける時間の違い

引越作業は終わらずとも、締切は待たず。 「おっさんずラブ」2018年連ドラ版の放送が終わって約一年あまり経った。あの頃には映画の話が既にあったかどうかは覚えていないが、割と早い決断だったような気もする。普段、僕の脚本仕事は大小4~5企画ぐらい同時に走っているのだが、映画はその中でも常に最優先のスケジュールを取って、とても時間をかけて本作りをした。

¥200

熱湯狂騒曲

新しい土地に引っ越して来た。 と言っても電車で一駅二駅しか離れていない近所なのだが。ちょうど仕事でてんやわんやしている時期と重なってしまい、ダンボールをまだ殆ど開けきれていない。何とかパソコンだけ引っ張り出して、配線して、ネットをつないで、机を組み立てて、最低限のセッティングをしたのが精一杯。クローゼットも本棚もまだ空っぽだ。 あと、IKEAなどで買った家具が、持ち出す時に引越屋にバラされてしまい、また組立てなきゃいけなくなったのが絶望的だ。当然といえば当然なのだが。あの

¥100

引越の見積もりチキンレース

部屋の契約更新が迫っていて、今の家を出て行かねばならなくなり、先日、引越業者を5社ほど家に呼んで、見積もりをしてもらった。 もちろんどの会社もサービスの特性があるから、値段だけで比べるのも野暮だと思うのだが、想像以上に各社とも値段がバラバラだった。 パーッと部屋を見てざっくりと見積もり出す大手A社、一つ一つ家財をチェックして物量を細かく算出する中堅B社、とりあえず他社の見積もりを気にする大手C社、ダンボールなどの資材で5万円上乗せする地元D社、家財にはあまり興味のない、お

¥100