机上で随想「帰省 2024」

思えばちまちまnoteを書く最初のきっかけが帰省だった。

エモいね。

※少しだけ地震に触れてます。その部分だけ区切り線で区切っていますが、苦手な人はご注意ください。

1年ぶりの帰省だったけど特別なにも変わってなかった。

ただ今年は暖冬で雪が一切なかったのでビックリだった。東京でするくらいの格好で充分なのは暮らしやすさで言えばありがたいけどね。

母は会うなり最近自分の周りで起こったことをとにかく話し始める。車で一緒に買い物に行くとき、車中ではずっとそうだった事を思い出した。

相変わらず地元には何も無い。

「東京の味を知ってまったから、もうこっちには帰ってこんのやろ?」なんてからかわれた。

確かに帰省中にタイムラインに流れてきた大喜利会やカラオケ会やIKEA会は正直羨ましかったけども。フニャダキシン30人組手とかエントリーしたかったけども!

この辺は地方生まれの“運命”だから致し方ない。

俺は帰省したら「JINJIN」という雑貨屋さんで靴下を3足新調している。毎回かわいいデザインの靴下があって、けれど1年くらいで穴が空いてしまう。

新しいシャツや靴下は生活に活気をもたらしてくれるので、これは欠かさずに買うようにしている。俺は年中長ズボンなので靴下はあまり人目に触れないが、こういうのは気分の問題だからね。

実家はアパートの2階なのだが、3階の子供が相変わらずうるさかった。毎年成長するにつれ足音がどんどん強くなっていく。3階に住んでるの分かってる?

それからは久しぶりにばあちゃんに会ったり地元の友達と飲んだりした。

定職に就いてないのはやっぱり俺くらいなもんだから、友達の口から「源泉徴収票」とか出るとヒエ〜と思ってしまう。

みんな大人なんだなぁ

年越しの日には父方のばあちゃん家でブリとすき焼きを食べるのが恒例となっている。

毎年テレビに夢中でいつの間にか越してるので、5分遅れくらいの挨拶になってしまう。

実感こそないが事実として年は越したので、プレート除去と喉の手術もいよいよかぁと思った。


お昼過ぎ、地元唯一のショッピングモールで買い物を済ませて帰ってくると尋常じゃない揺れ。

動けないでいて、ふと周りに目をやると壁にたてかけてある姿見がこちらに向かって倒れてきていた。

薄いし軽いので命の危険性こそなかったが「間に合わないな」と思った。

そしたら隣にいた母がキャッチしてくれたので事なきを得た。

普通こういうのって逆だろ!

岐阜は特に被害という被害はなかったが、それでも買い物中や運転中だったらパニックになったろうな…

石川に知り合いがいたけど、皆無事らしくてひとまず良かった。心がざわめくってああいうときの心情をいうのだろう。


2日には4,5年ぶりに従兄弟たちに会うことになった。
記憶にあるだっこできるくらいのよちよち姿から想像以上にデカくなっててビビった。人見知りが出てあんまり話せなかった。

だし、絡みに行って鬱陶しがられたらショックで立ち直れない。向こうも、最初こそ(久しぶりのこの人とどう接そうか…)といった感じだったが結局歳が近いもの同士で話したりゲームしたりしてて、ここにぶっちぎり年の離れた俺が急に混ざるのもな〜となった。

叔父さん達に食え食え言われたけど、ある程度食べたら残りは若ぇのに分配されるようにした。そのあと食べ残った寿司をツマミにプレモル飲んでたら特別誰とも話すことなく帰ることになってしまった。

遠巻きにしか見れなかったが、それでもそれぞれの青春を謳歌していたり、年相応の生意気さを身に付けていたり、成長を垣間見れて微笑ましかった。

3日はマイホームを建てた友達の家で飲みながら焼肉をすることになった。本当は焼肉屋に行く予定だったがことごとく休業で、だったら「俺ん家でやるか?」と提案された。こいつ妻子持ちなのに…。

奥様も承諾してくれたらしく、申し訳なくも家焼肉を開始した。存在しない大学生活の記憶が蘇ったようだった(お互い高卒なのであるわけが無い)

右の棚以外自分でイチから木材を買って組み立てたらしい。俺こいつに一生適わないと思う

お子さんはすごい人見知りらしいので初めての人には一切懐かないらしいが、怪訝そうな顔をしつつも少しだけ俺に触れてくれた。珍しいらしい。

俺が「かわいいねぇ🥰」と言うと「そうやろ‼️🥰🥰」と返してて面白かった。あんなに子供嫌いだったのにね。

辰ゴリラ

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