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有給。起きる。早く出ないと間に合わないことに気づき、焦って支度。恋人と二人でバタバタ。出かける。和装の前撮り。なんの「前」なのかよくわからないが。とにかく和装で撮影である。

なか卯で親子丼を急いで食べ、走ってスタジオ(?)へ。3分くらい遅れたがなんとかなった。
打ち合わせをして、着物とカツラの試着。カツラは正直、抜群に似合っている、という感じではないが、悪くはない。記念だし、それっぽいのでつけることにする。角隠しというやつ。メイクされ、髪の毛もまとめられる。
恋人も袴を選び、着る。かっこいいねー。似合うねー。髪型もウェットな感じにしてもらっており、かっこいい。
わたしも着物を着せられる。着物は可愛いが、カツラと角隠しに関しては”馬子にも衣裳”という感じである。まあ、似合わなくはないが、可愛いかと聞かれるとうーん。悪くはないが「似合っているね!!」という感じではない。ただ、まあそれっぽくはなっている。恋人は「カツラつけたらみんな同じような感じになる」と言っている。褒めろよ。嘘でも褒めろよ。

スタジオへ移動。打ち合わせのときに一度来ているが、やはり立派な場所で選んでよかったなと思う。恋人も「すご~い」と感動していてよかった。元は茶室のショールームらしく、見たこともないマダムが来るらしい。見たこともないマダム。良いな。っていうか、茶室を買うってどういうこと。

撮影開始。指示書など作ろうと思ったが、急に面倒になってやめてしまったので、口頭で伝える。「インスタキラキラ!みたいな感じじゃなくて、カッチリめで。立ちと座りがあって、ピン写もある感じで。年賀状とかに使いたいです」とインスタ女子を敵に回す注文をする。良いカメラマンさんですぐ理解してくれる。
カメラマンさんが角隠しと引き振袖のセットが大好きらしく「最高~完璧~」と言いながら撮ってくれてよかった。1時間くらいの撮影ですよ~と言われたが、もっとやっていた気がするな。100枚と書いてあったのに300枚も撮ってくれた。ありがたいが、会社的には大丈夫なんだろうか。

撮影終了。着物を脱ぐと開放感がすごい。恋人が「お腹空いた~のど乾いた~疲れた~帰りたい~」と駄々をこねている。会計をして、データをもらう。最近はなんでもairdropで送るんですね。

すしざんまいで寿司食べる。下町なので、やたらフランク。注文を間違えられたが「おまけしとくから!」と安い値段で食べれて嬉しい。とは言え、最終的に結構高い会計になったが、まあ頑張ったので良し。
おばあちゃんが一人でやっている喫茶店でお茶する。店先に「清澄白河にある専門店のような味わいはありませんが、なぜかほっとするコーヒーです」と書いてあったが確かにそんな感じだった。おばあちゃんが淹れてくれたコーヒー。くずきり食べる。黒蜜がおいし~。下町サイコ~。帰る。

平日の夜なので、サラリーマンがいっぱいおり、おろおろ。そのせいか具合も悪くなってくる。帰って、アイスやお菓子をひとしきり食べ、薬を飲む。無の気持ちでスマホタイム。体調悪いならこのスマホタイムに寝ればいいのにね。風呂に入り、ゲームをして寝る。37度。体調がつらくて「死ぬ~」と言っていたら、恋人が「寝たら治るよ」の歌で励ましてくれた。「寝ればポンポン」という歌詞である。可愛い。ポンポン。歌で気持ちは楽になったが身体は相変わらず痛いので薬を飲む。眠る。

前日夜に「あまり大きな声では言えないんですが、実は、明日の撮影すごく楽しみなんです」と恋人に言ったら、「聞けて良かったー」と言ってくれて良かった。それを受けて「七五三以来の袴かもしれないなー楽しみー」と言ってくれたし、やっぱ思いは伝えないと伝わらないんですねっていうやつだなー。大事だねー。

黒引き振袖を着た。白無垢とか色打掛とかはいろんな意味があって、どれもちょっとハマらなかったが、黒引き振袖はまあしっくりきたので選んだ。黒は格調高いとか、武士の婚礼で使われたとか、終わったら袖を切って黒留袖にしたとかね。そういう話好き。母も「あんたは顔が地味だから黒引き振袖がいいわよ」と言ってたし。

選ぶ人はあんまりいないようで、お店にも3種類しかなかった。お店の人は加賀友禅のやつを推していたけど、結局梅のやつを選んだ。可愛い柄で満足である。
一方角隠しは意味が気に食わなかったが、母とお店のスタッフのゴリ押しによって決めた。洋髪のが可愛いに決まっているが、成人式と変わらないので……。

恋人と「好きな街」について話していたら、武士が住んでいた街が好きなことに気づく。そういえば、今住んでいるところも武家屋敷など残っているし、日比谷も皇居=江戸城だし。

浮かれていると思われたくないけど、お金払っている分、若干浮かれてはいる。お金払った分くらい浮かれさせてほしい。そう思いながらいろんな人に送りつけている。「和装前撮りを見たい!」という方は言っていただければ浮かれながら送りつけるので、よろしくお願いします。

毎日が何もない日常すぎて、何かあった日の日記べらぼうに長くなるね。

応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。