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資格を取ることで生まれるモノ

自動車で運転するために必要な運転免許があるように、建設・建築の現場で作業するためにいろいろな免許や能力・スキルなどを扱う資格が必要になってくることがあります。ケガなどの災害につながる危険が伴う作業があるため、作業に準じた法律、資材や使用する器具の特徴など、施工する技術だけでなく、知識も同時に習得した職人さんが現場では作業しています。

建設・建築では、「免許」・「技能講習」・「特別教育」の3種類があり、免許→技能講習→特別教育、の上下関係の順番になっていて、作業の危険度に応じて必要な資格があります。
免許は、国家試験を受験・合格することで取得することができ、技能講習は都道府県別の労働局長教育機関に登録された教習機関で受講取得。特別教育は社内・社外の教育機関でセミナーのような形で受講。と、取得するための難易度が全く違ってきます。

免許は、建物の設計・管理をする一級・2級建築士や特定業種の技術をを認定された施工管理技士など、施工の技術に特化した資格ではなく、建物のノウハウに特化した資格だと思います。ぼくも施工管理技士をもっているので、「現場管理」の業務も一つの仕事になります。

そして、技能講習。この技能講習から現場施工に携わるための大事な資格で、業種・作業ごとに異なり、およそ100種類ほどのたくさんの種類の技能講習があります。↓技能講習の種類の一部

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ぼくが主に作業する屋根・外壁など現場作業で必要になってくる技能講習の資格は、玉掛け・高所作業車・フォークリフトなどがあります。

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↑高所作業車技能講習の資格証。
作業する際、資格証を携帯する必要があり顔写真も貼ってあります。
技能講習の種類にもよりますが、およそ19時間程度と取得するのに、2〜3日かかることがあり、座学・実技それぞれの試験に合格しなければなりません。免許ほどの難易度は高くなくよっぽどのことがない限り合格することはできると思います。

そして、特別教育。

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特別教育も業種・作業ごとでたくさんの種類があります。
登録された教育機関で取得ができ、セミナーのような座学形式が多いです。

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技能講習と違って顔写真のない修了証。およそ1日で取得できます。
特別教育と技能講習、同じような資格がありますが大きな違いは、顔写真が貼ってあることで身分を証明しているかどうか。そして扱うモノの大きさだと思います。高所作業車だと10m以上は技能講習、10m未満は特別教育。玉掛けは1トン以上、1トン未満。と、扱う器具・資材の大きさなどで変わり、そして扱うモノが大きくなることで作業の危険度が高くなることで、技能講習・特別教育に分かれています。

吊り上げ荷重が1トン以上のクレーン車を使っているので、玉掛け「技能講習」の資格がいる玉掛け。フックにスリングを掛け外すだけの簡単な作業に見えるけど、重量が大きなモノになればなるほど、玉掛けする位置や荷物の形やサイズなどのバランスを考えるスキルが求められるため、技能講習と特別教育との資格の差が出てきます。

免許であれ技能講習であれ特別教育であれ、取得するための難易度の違いこそあれ、資格としては同じです。
資格を取ることで就ける作業の幅は広がりますが、それに伴って責任も広がってきます。資格を取った責任も活かせるように安全な作業に心がけたいと思います。
ご安全に!!

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