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米国からの帰国記録(5/7NY発・5/8成田着)

2020年5月8日に、米国ニューヨーク(JFK空港)発・成田着便で日本に帰国しました。渡航日の時点では、米国から帰国する日本国籍者に対して、全員に(i)空港検疫におけるPCR検査の実施、(ii)陰性確認後も入国翌日から14日間の自主隔離の要請がなされていました。私は、帰国後の滞在先がウィークリーマンションであったため、PCR検査の結果が出るまでは、政府手配のホテルにて待機することとなりました。本稿は、空港検疫およびホテル待機の様子について私の体験をメモとして残すものです。

1.JFK空港の様子(5/7)

渡航日時点において、ニューヨーク・東京間の航空便は、成田発着ANA NH09/NH10便の週一便に減便されていました。今回はJFK空港 Terminal 4での搭乗でした。

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チェックイン/荷物預け入れの手続きは通常どおりです。チェックインの際に、入国時にPCR検査が実施されていること、および成田空港周辺の政府手配ホテルが満室の場合は中部国際空港に国内線で更に移動した上で待機となる可能性があることの説明を受けました。

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出国・保安検査は1〜2レーンしか空いていませんが、ものすごく空いており、待ち時間はほぼありませんでした。

保安検査通過後も人影はまばらでした。空港ラウンジ、免税店、ブランドショップ、飲食店のいずれも閉鎖しており、営業しているのは一部のKioskとお土産店(チョコレートショップ)のみでした。

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週一便まで減便されていることもあってか、思ったより乗客数がおり、最終的に、搭乗ゲート付近の待合スペースはそれなりの人数が待っている状況になりました。

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2.成田空港の様子(5/8)

予定より少し早く、日本時間5/8の午後1時過ぎごろに着陸しました。着陸前に、検疫所で必要になる質問票等の書類をCAの方から配布いただきました。着陸後は、①乗継ぎ客、②日本での滞在先・交通手段がある者、③滞在先・交通手段がない者の順で降機を開始。航空機を降りてすぐ、到着コンコースから係員の方の誘導がありました。

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誘導に従って歩いていくと、バゲッジクレームまでの経路に検査場が用意されていました。その場で検査同意書にサインし、検温(非接触体温計で額から測定)とPCR検査を受けます。

検査場のそばに、背の低いパーティションで区切られた待機スペースが用意されており、政府手配ホテル行きの人は、人数がある程度集まるまで、そこで一時待機しました。写真を残せていませんが、Social Distancingを踏まえた距離で椅子が置いてあり、座って待ちました。

その後、政府手配ホテル組がある程度集まってから(十数名)、別な一時待機場所に移動しました。係員の方の誘導のもと、入国管理を通過し(自動化ゲートを利用。入国印は貰えます)、バゲッジクレームでの預入荷物の受け取り、税関通過を経て、次の待機場所に向かいます。この時点で着陸から1時間ほどが経過。

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次の待機場所は、バゲッジクレームの一部をパーティションで区切って設営されていました。各自の休憩スペースとして段ボール製のベッド(布団はなし)があてがわれるとともに、軽食が提供されました。お手洗も利用可能です。この時点で、係員の方から、PCR検査の結果が出るまでに2日間かかる見込みであるとアナウンスがありました。

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なお、この待機時間中に、係員の方に付き添いを依頼し、ABC到着カウンターにて別送品(引っ越し荷物)の手続きをさせてもらえました。

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その後、小一時間ほどでホテルの準備ができ、やはり係員の誘導に従い、バスに乗り込みました。バス内は窓・座席がビニールシートで覆われ、完全防備の様相でした。

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3.政府手配ホテルの様子(5/8~5/10)

お世話になったホテルは「ホテル東横INN成田空港本館」でした。バス降車時に部屋番号が書かれた紙が渡され、ホテルロビーで自分の荷物を回収のうえ、そのまま部屋に直行することになります。通常のチェックイン手続はありません。最終的に部屋に入ったのは午後4時前頃でした。

部屋自体は通常の客室で、ホテルWi-Fiも通常どおり利用できました(室内にアクセス情報あり)。基本的に食事の受け取り時以外にはドアを開けることなく過ごすことになりますが、事務局の方とは内線電話を利用してコミュニケーション可能です。

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各部屋には、生活上の手引きが配布されています。また、PCR検査結果確定後の滞在先・移動手段についてのアンケートも併せて配布されており、記入後、ドアの外側にマグネットで貼り付けて提出します。このアンケートによると、成田空港に戻るバスの他に、成田空港近隣ホテル/レンタカー店行き、羽田空港近隣ホテル行き、天王洲アイル・品川駅近隣ホテル行きのバスも用意されているようでした。また、希望者には、その後の滞在先として別な東横INNの紹介も行っているようでした。

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ホテルでは、お弁当が毎日3食提供されます。ドアノブにかける形で配布され、配布中のスタッフの方と接触することがないよう、配布開始時と終了時に館内放送がなされます。食事後のゴミは、分別のうえドア外の床に置き、回収してもらいます。

1回の食事量はやや多めに設定されているようです。前述の手引きにおいても、すべて食べきる必要はない旨が記載されていました。

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PCR検査に要する時間は、検査の混雑具合により左右されるようです。私はチェックイン2日後の5/10の朝7時過ぎに、客室内の内線電話を通じて結果の連絡を受けました(陰性でした)。この2日後という待機期間は、当初、成田空港での待機中に案内されたとおりの期間でした。なお、この数時間後に、Eメールでも検査結果連絡を受け取りました。(航空機内で配布される質問票において、Eメールアドレスを記入し提出しています。)

なお、朝10時から11時の間に、各方面へのバスの乗車受付につき館内放送がありました。私は家族に送迎を頼んだため、利用しませんでした。

家族による送迎は、ホテルの車寄せまで来てもらうことが可能でした。家族の到着が確認できてから、部屋の内線電話から事務局に連絡のうえ、荷物を持って一階に降ります。(荷物用の台車も事前に依頼しお借りできました。)最後に、ホテル玄関の事務局ブースにて氏名と部屋番号を告げ、簡単な説明事項を聞いた後に解散となりました。

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全体を通して、航空機を降りた直後から係員の方による説明・誘導が徹底されており、特段、道に迷ったり、判断に困るような場面はありませんでした。このような非常事態の中、丁寧にご対応くださった職員・関係者の方々に深く感謝しております。

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