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スーファミ世代から見たJRPG史(第4回:MOTHER編)

スーファミ世代から見たJRPG史、今回はMOTHERシリーズをお届けしたいと思います。シリーズとしては全3作。オリジナル版もGBAのリメイク版『MOTHER1+2』も僕はプレイしています。しかしリアルタイムにプレイしているオリジナル版は3のみです。

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MOTHER3のサウンドトラック『MOTHER3+』付属の携帯ストラップ

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MOTHER (1989)

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80年代後半、芸能人の名を冠したファミコンゲームがカンブリア大爆発のように現れた時期がありました。『たけしの挑戦状』(1986)『さんまの名探偵』(1987)『中山美穂のときめきハイスクール』(1987)などなど。『MOTHER』も、コピーライターの糸井重里さんによる、その流れの中で誕生したタイトルだと僕は考えています(MOTHERはただの名義貸しではなく制作にガッツリ関わってますが)。

今回記事を書くにあたり知ったのですが、実はときめきハイスクールはスクウェアが任天堂に持ち込んだ企画で、そのときの制作アドバイザーとして糸井さんが任天堂に招かれたようなんですね。MOTHERの企画書を宮本さんに見せた話は知っていましたが、その経緯まではちゃんと把握していませんでした。

僕が記事を書く際はまず、下のリンクのゲームカタログのページでソフトの概要と客観的評価をおさらいしています。そこにMOTHERの問題点がいくつか書いてあったのですが、僕はそんなに問題だとは思いませんでしたね。ストーリーの説明不足やヒントの少なさこそがこのゲームの味になっていると思うので。

そして1はやはり音楽が素晴らしい。音楽の素晴らしいコンテンツは、モーツァルトのオペラや古典的名作映画のように、時代を越えてこれからも愛され続けます。

MOTHER2 ギーグの逆襲 (1994)

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キムタクの出演しているCMはリアルタイムに知っていました。「大人も子供も、おねーさんも。」がキャッチコピーなんですけど、はっきり言って子供にはあまり受けてなかったと思います。

前作に続いて世界観など異色のはずなのに、グラフィックやシステム面で後世への影響はものすごく大きい。直接的には『ポケットモンスター』(1996)『UNDERTALE』(2015)。間接的にはシンボルエンカウントや、弱い敵は戦闘に入らず蹴散らせる、写真屋さんなど、今となっては他のゲームでも似たようなものは見かけますが、当時としては先進的なシステムも揃っていました。

MOTHER3 (2006)

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MOTHER2はある意味MOTHER1をリメイクしたとも言えるような、前作の要素を多分に引き継いだ続編だったのですが、3はかなり作風が変化しました。この変化へのアレルギーから、「こんなのを期待していたのではない」という批判が多かったように思います。

MOTHERシリーズのお約束として、発売後しばらくしてから再評価されがちな傾向があり、MOTHER3もいま再評価されつつあるというのが実際のところなのかもしれません。実際に僕もプレイしてから15年近くが経過しましたが、1や2と同様にいまも心の中に少なからず思い出が残っています。

いまプレイするなら?

最新のプレイ環境がWiiUのバーチャルコンソールなので結構厳しいんですけれども、最近ほぼ日刊イトイ新聞でグッズなどを展開するMOTHERプロジェクトが始まったので、Switchでもなんらかの動きがあるのかもしれません。


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