フルタイムで活動して思ったこと(コーチ視点)

こんばんは。

noteに何か書こうと思ってもなかなか筆が乗らなかったり、チームのことを書くにもまだ出したくない情報や知識等があるので難しいですね。

本題です。

先日から僕たちはフルタイムでの活動を始めました。

僕も含めてメンバー全員のモチベーションがここまであるのはチームとしてはとても喜ばしいことです。

大多数の人たちがリアルでの事情や気分でやめたりまた始めたりする中で途中で諦めたりせずに大会を通して得たものをそのまま次に直接活かせるので効率も非常に良いです。


そうした中で始まったフルタイムですが、メンバーの話を聞きながらいくつか気づきがありましたので、これからフルタイムを始めていきたい方や、日々の活動に悩みがある方の参考になれば幸いです。

フルタイムの魅力は圧倒的なスクリム量(=プレイ時間)だと思っていました。それはフルタイムのチームのスクリム量を実際に見て感じていたことです。

毎日8時間の内、約5~6時間をスクリムに充てることが出来る。大多数のチームからしたらフルタイムというのはとても魅力的な活動体制だと思います。

豊富な時間から色んなマップを選べますし、色んな作戦・構成を試すことが可能です。

しかしながらいざそんなことを妄想しながら始めてみると、「あれ、なんだか夜スクリムしてるのとあんま変わってないぞ?」徐々に思い始めました。

なぜそう思ったか。

これは私個人の主観ではありますが、毎回同じ課題が反省会の内容として出てきたからです。

チームにとって何が課題かというのは様々だと思いますが、大会を通してあの時全員が強く思ったこと/感じたこと、が全く意識出来ていない。

それはVALORANTにおいてはかなり基礎的な能力であり、スクリムによって良い時と悪い時がバラバラなのが問題点でした。つまり定着していないということです。


この、「出来てる時」と「出来てない時」の違い。

これがどこから発生しているのか考えるのがコーチの仕事です。

ここの答えは簡単でした。
それはインテンシティの問題です。

現代サッカーでかなり頻繁に使われているこの言葉ですが、VALORANTにおいてもフィジカル面とブレイン面でインテンシティの高さが求められます。

そして選手たちの練習時の強度を上げるために、スクリム数を減らすことを決めました。

強度を上げるためにはその分高い集中力が必要です。ですので、朝起きてフィジカルトレーニングを1時間、そのあとすぐにスクリムを2戦やり、あとは夜にかけてずっと反省会をする。

このルーティンであれば、大会と同じくらいのインテンシティでスクリムに臨める➡自分たちの100%に限りなく近い形の試合を常に反省出来る。

今のチームの課題にとってはこれが最も効率が良いのではないかと思います。

もちろん基礎が定着していけば最終的にはスクリム数を増やして色々なことを試していきたいとも思っています。

活動中のチーム様もぜひインテンシティに着目してみてはいかがでしょうか?


インテンシティについてはむかーし書いたブログに持論があるので、参考程度に載せておきます。
特に「ワンプレイの密度」に焦点を当てた話ですので、ごっちゃになったらすいません。


・Intensityの強化
目まぐるしく変化する一瞬一瞬のプレイにおいて、常に最高の緊張感と思考とAIMと判断力を持ってプレイするために、集中力は確かに大事であるが、いかにそれぞれの思考のプロセスを削除できるかが重要。
つまり、常に「AIM」や「チーム全体の流れ」、「自分自身の立ち回り」、「相手の動きやその予測」について考えているようだと、逆に集中が分散しワンプレイに対しての密度は下がってしまう。
より具体的に言うと、
・「AIM」は相手を視認したらそこにAIMが精度高く無意識に合うようにしなければならないし
・「チーム全体の流れ」は、自分らと敵の人数差等や構成によって「できること」をあらかじめ理解しておく必要がある
・「自分自身の立ち回り」は、上記のチーム全体の流れを踏まえたうえで自らが「できること」を瞬時に判断できなければならない
・「相手の動きやその予測」は、事前に相手の動き方や特徴を理解し、いろいろなパターンの相手を常に慣れておく必要がある

練習においてはシミュレーショントレーニングとコーディネートトレーニングを入り交え、選手が常に自分で考え、適格な判断を下せる能力を培う。それは、自分自身が与えられた役割をどこまで広くとらえることが出来るか、チームではあるが最終的には「個」で闘っているということをどこまで理解できるか(自責思考)、が基準となってくるだろう。

・強度と量のトレードオフ

強度を高めた練習は常に最高レベルの集中力を要する。

そのためその日の練習における個人の最大の集中時間を考慮しても練習時間は一つの試合もしくはBo3レベルに合わせるべき 。

これをしないと量が増えるにつれて集中力の低下(=強度の低下)が発生し、本末転倒になってしまう。

しかし、勘違いするべきでないことは、居残り練習は「無駄」だということではない。

燃え尽きにも注意しながら集中力を要しない(=感覚で出来る)AIM練習を取り入れたり、試合を見たりなど、居残り練習は練習方法を変えるとより効果的。




てか昔の自分、スクリムは1試合で良いとか言ってるじゃ~~ん。学べよ自分。


バイビー。


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