一人で立つ

自分ではずっと、自分は一人で立てる人間だと思ってた。人間関係もうまく築けるし、勉強の成績だっていいし、運動も平均よりも少しできるし、頭のいい子って言われてたし。

だけど、最近もしかしたらまだ私は一人で立ててないんじゃないかなって思うことが増えてきた。

小説や漫画の主人公みたいに、例えば友達や恋人と喧嘩した時にあんなに思っていることを相手が納得出来るように言えないし、朝は一人で起きられないし、感情に流されてしまうことだってある。なんだか毎日惰性で生きている気がする。

ていうか、人に頼りまくっている。誰かがそばにいてほしい。一人じゃ寂しい。誰かがずっとそばで私の味方をしていてほしい。私が私を甘やかすことを、許していてほしい。

でも、こればっかりじゃ一生誰かに依存していくんだろうなと思って少しゾッとする。私が理想としてた大人像じゃなさすぎる。せめてちょっとは近づきたい。

急いで一人で立とうとしたらきっと疲れてまた座り込んじゃうかもしれないし、焦りすぎて転んじゃうかもしれない。

まぁ、あんまり焦らずに、でも着実に一人で立てるようになりたいなぁと思えるようになってきたハタチの春。うん、ちょっとは成長したかも。

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