渡辺麻友という生き方

まゆゆは、私にとって心の拠り所だった。


まゆゆ単推し8年目。CD買ったこともない、握手会に行ったこともない、ライブに行ったこともない。けど、ずっとずっと大好きだった。可愛くて、キラキラしてて、いつだって期待を裏切らなかった。そんなまゆゆが、大好きだった。

まゆゆは11年間、スキャンダルを一度も起こさなかった。アイドルとして何が求められて、何をするべきなのか、まゆゆはきっとAKBで誰よりも理解して、誰に言われなくても実行していたメンバーだったと思う。

まゆゆはいつも期待されていたし、いつも上位メンバーだったけれど、なんだかいつもちょっと「惜しかった」。まゆゆ自身が惜しいんじゃない。タイミングが、惜しかった。


あっちゃん、優子の二大巨頭の卒業後、さぁ今度はまゆゆの番だと意気込んでいたら、バラエティでさっしーの人気がぐんぐん上がって、総選挙で1位になれたのは2014年だけだった。センターも、あっちゃんみたいに固定制じゃなくなって、シングルごとに変わるし、AKBだけじゃなくてほかの48グループメンバーがセンターに立つことも増えた。それでもまゆゆは、前を向いて地に足ついて進むことをやめなかった。

真面目さが報われるとは限らないこの世の中で、きっとその中でも特に真面目さが良しとされるわけではない芸能界、しかもAKB48という巨大なアイドルグループの中で、それでも自分の生き方を曲げなかったまゆゆ。

きっと損することも多かったはず。普通に生きていて、真面目が損をすることなんていくらでもあるのに、まゆゆはアイドルとして、自分の生き方に信念を持っていた。かわいさだけじゃない、そんなまゆゆが大好きだった。

まゆゆは、私の心の拠り所だった。真面目に、まっすぐ歩くことは悪いことじゃないよって、損することもあるかもしれないけど、まっすぐ歩こうよって、いつもそう言ってくれてるような気がした。

チームサプライズのお披露目ライブで、センターなのに全然カメラに抜かれてなかったり、音楽番組でセンターに近いポジションなのに後ろのメンバーより抜かれなかったり、唯一の総選挙1位で掴み取った『心のプラカード』がほかのファンの間であんまり人気がなかったり、なんだかいつもちょっと損をしていたような気がして、私はずっとやきもきしてた。もっとみんなまゆゆを認めて!って。

いつしか、まゆゆの生き方は私の目標だった。まゆゆのように、凛と前に進む女性になりたかった。

まゆゆ、あなたは本当にもう卒業してしまうんだね。

卒業コンサート、お疲れ様でした。卒コンのまゆゆは、私が見てきた8年間のどのまゆゆより輝いていて、素敵でした。あなただけが主役の、あなたのためだけの最高のステージでした。本当に、お疲れ様。

アイドルとして、脇目も振らずにまっすぐ進んできたまゆゆを尊敬してます。私も、あなたのようにありたい。卒業は本当は寂しくてしょうがない。あなたがAKBに捧げた11年が、一旦区切りになることが、本当に寂しいけれど、とても誇らしいのです。私の大好きなまゆゆが、ここまで突っ走ってきたことに、私はあなたを応援してきて本当によかったと心から思うのです。

アイドルは卒業しても、私の心の拠り所であることは間違いないのです。女優として、今度はもう一歩すすんだまゆゆを楽しみにしています。私も、あなたのように進んでいきます。

もう頭が痛くなるほど泣いたけれど、きっとまた2ヶ月後には号泣してるんだろうなぁと思います。

まゆゆ、あなたのファンで本当によかった。




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