最近のコミック
子供の頃の夢が漫画家になることだったボクですら、現在のコミックは読みにくい。ほとんど山東京伝の戯作を読んでいるくらいの感じだ。
現代コミックの文法や前提とする知識の持ち合わせがないため、一瞥で読み取れず話の展開についていけない。アニメ化されてようやく腑に落ちるなんてことがある。
地域ごとの方言が薄まった反面、ギャル語に代表される世代間の言葉の違いが強まったことも関係しているかも知れない。
最近の漫才は早口で何を言っているか飲み込めないと父母の世代がこぼしていたのを思い出す。要するに当方の老化が理由だろう。
もっとも、先日阪神淡路大震災以前からのパートナーと話をしていて、「石部金吉」と言ったら通じなかった。骨皮筋右衛門もだめ。広辞苑に載ってるぞ、コロッケ五円の助はどうだと聞くと、「それは俺も知らない」と横で聞いていた年輩者が口を挟む。
会話が成立していると思って暮らしていてもこれだから、コミックが読みにくいのも仕方がないのかも知れない。
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