2024年5月22日 銀座にて
意思疎通について言うが、誰しも最初は、極めて率直で感情も丸裸なコミュニケーションを取っていたのだった。
嫌なものがあれば泣き叫んで拒絶し、不都合があれば人目をはばらず大声を上げ、反対に愉快な気分になると諄いくらいに肢体をともなって声を上げながらはしゃぎ回る。
それがいつからか、可笑しいことがあっても押し黙り、相手の機嫌を伺って自身の考えを述べるのを脇に据え置き、自らを、首肯せざるを得ない状況へと引き摺り込むようになった。社会が、文化が、権威が、それを取り巻く人と人の関係をそう変化させていく。いつの時代であれ。
それを打ち破るのは、勇気、ただそれだけか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?