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【リモートワークの中と外】

みなさんこんにちは。

2020年4月、ぼくを含め、新たなステップへ進む新入生や新入社員が、
たくさんのが不安を抱えながら次なる環境での生活をスタート
させました。

ロックダウンが危惧されながら、現状(4月19日現在)そこへは至っていないものの、4月3日には都内、そして明る4月16日には全都道府県へ緊急事態宣言が発令されるほどの規模となりました。

この状況が引き金となり、大打撃を被るビジネス、業界が後を立ちません。
政府各省や地方公共団体、商工会議所、財団法人などからは多くの補助金や助成金が発表されており、中には25,000社分もの給付金が準備されているものもあるようです。
4月16日の安倍総理の会見によると、生活にあえぐ国民への給付金が検討されているようです。

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さて、こんな状況の中、日本社会を支えるサラリーマンやその他デスクワーカーに大革命が起きました。

会議や営業、事務などありとあらゆるオフィスでのタスクが、
手元のパソコンで自宅にて行われるようになったのです。
オールオンライン時代が止もなく訪れてきました。

今まで当たり前に電車や車に乗り、オフィスに通い自身のデスクで業務をこなしていた方々にとっては、いきなり非日常な働き方を強要されるようなものだったかもしれません。

(それが喜ばしいか嘆かわしかったは、一旦個々の心の中に留めていてください。本題はこの先です。

ここからぼくが今回、「リモートワークの中と外」というテーマにしたワケを記していきます。


「じゃあ明日からさっそくリモートを始めましょう!」

といって何の準備もなく難なく始められるのは、一部の限られた業界、企業でしょう。

リモート施行側(あなたを雇用している会社)からすると、従業員一人ひとりにノートパソコンを支給しなければならないかもしれませんし、
自宅からネットサーバーにアクセスするためにセキュリティー対策をすることも考えなくてはなりません。
就業/終了時間を管理するシステムや、オンライン上でのコミュニケーションツールを用意しなくては、と考えることもあるでしょう。

その点さえ完備されていて、一定の業界であれば、リモートを実施する側(実際に在宅をするみなさん)は
ただ目覚ましの設定時間を遅め、始業を家で迎えればいいだけの話です。

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ここまでは在宅を実施している誰もが共通して考えることでしょう。
ですがその後、個々のリモートワーカーに大きな問題の影が現れます。

リモートワークは家の中で行われることですが、見方によっては勤務先の外、とも言えるでしょう。
今年の4月1日から20卒の新入社員として働き始め、出勤4日目には早くも在宅勤務となったぼくですが、
ぼくの場合は「オフィスの外で働いている」という感覚が強いです(あなたはどうでしょう?)。
あなたの横にいる家族や同居人は、また違った感覚なのかもしれません。


シェハウスでリモートすると・・

(まず憶測ですが、私たちのほとんどのは「働くっていうとオフィスやお店、現場とかの”職場”に出勤する人が多そう」と思っていることでしょう。)

ぼくは今、都内のとあるシェアハウスに滞在しています。コロナ蔓延後、現住人の安全確保のため宿泊者の受けれを一切シャットアウトしている状態のようです。
僕を含め、10名前後の滞在者が居て、ほぼほぼ20代前半の就活学生、起業志望者です。

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当然、学歴や職種、年齢やバックグラウンド、様々な宿泊者が居ます。
ぼくはこここそが「中と外」がカオス化する特殊環境だと思っています。

これはシェアハウスで在宅勤務を行うことへの非難などではなく、ぼくからの観点による一種の描写です。

「旧来の友だちと住んでるみたいで気楽」
「いろんな人がいて刺激がいっぱいで楽しい」

そう無垢に考える人もいるでしょうが、ぼくの視点からすると、

① 職場の外
         家(住処)の中
② (在宅勤務中は住居者という)内輪の外
  オンラインで接する職場の人々の中

といったように、中と外が交錯し混沌状態に陥るのです。
①の拠点的な交錯に関してはそのままですが、
特に、②のカオス化について考えていただきたく思います。

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当たり前な話ですが、例えばみなさんの1日を切り取って考えると、
人はその日のうち複数のコミュニティーと交流しますね。

家族、同居人、学校、職場、クライアント、友人、恋人、
よく飲みに行く居酒屋の常連さんたち、LINEのとあるグループ、
ゲームのクラン、Twitterのフォロワー、参加しているサロン・・・

ただこれらのグループ、
なにも全てと同時に関係を持っている訳ではありませんし、
その各コミュニティーによってトンマナやみなさんの担う役割や行動は異なるでしょう。
そして何より、基本的にその瞬間ごとに一つのコミュニティーと接続する、といった形をとっていると思います。

会社で働いている時にはよく行く居酒屋の常連メンバーと顔を合わせることはないでしょうし、友人と過ごしている時にはTwitterのフォロワーのことは考えないでしょう。

だからこそ偶発的・恣意的に起きた異コミュニティーの接続には、いつもは感じない極端な感情が引き起こされるのです。

例えば..........

・学校に突然あなたのお母さんがやってきた!!
                         (驚き・気まずさ)
・取引先の担当者が、いつも行くバーでよく見かける常連さんだった!!
                     (驚き・緊張・急な親しみ)
・新しく入ったバイトの新人は、同じオンラインサロンの会員だった!!
                          (驚き・友好感)

困る男性 ー いらすとや

ちょっと一度、こうしたシチュエーションを想像してみてください。
必ず、違和感から生じる極端な感情が生まれるはずです。

(時には、敢えてコミュニティーの同時接続を行うことで、人々の交流や人脈形成を図ることも可能ですが、僕の場合、その際にはミスマッチのないよう細心の注意を向けます。)

さて、ここまで考えをお伝えしたのでお分かりかと思いますが、
先述した②のカオス化も、こうしたコミュニティー同士の不可避的な接続⇄解除が連続的に起きるがゆえに生じているのだとぼくは考えています。


こうしたカオス化を楽しめるかストレスに感じるかどうか

この点は、融合するコミュニティーの相性と、その狭間にいる当人の価値観、またコミュニティーに対する感情次第だとは思います。

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(矢印で示した各コミュニティーの交流点)

リモートワークが長期化すると誰もが認識してはいるものの、どう今の状況と対峙していけばいいかはわからない、という方(私も含め)も多いと思います。

ここでこの前気になっていた、弊社TAM代表 爲廣のコメントをお届けします。

既存(顧客)に対しては、メールだけではなく、チャット、TV会議を提案し、これまでにないフォローとコミュニケーションを臆せず取っていってください(控え目なことは悪になると思います)。
とは言え、人間は社会的な「動物」に他ならないので、スクリーン越しのコミュニケーションだけでは決してやっていけません(メンタルがやられてしまうそうです、ボクもそう思います)。4月は不自由しますが、5月以降は、対面できる機会は大事にしていきたいと思っています。バランスが大事です。

連続的なコミュニティーの接続・解除、と言うよりかは
動物としてみた人間にみるリアルなコミュニケーションの安定的な供給、といった趣旨ですが、

コミュニティーに身を於けているという時点で、最低限リアルなコミュニケーションは確保されており、言ってしまうと、今回ぼくが記した内容は少し贅沢な言い分だったかもしれないですね。

ただ、一人暮らしやお子さんと一緒、高齢家族と一緒など、リモートワークの状況、環境に依って問題は様々でしょうが、
やはりカオス化の根底的要因は(再三ですが)連続的なコミュニティーの接続・解除にあるとぼくは思います。


以上です。

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