Pride and Prejudice(高慢と偏見)
新聞や論文を読んでいるように
表現が堅くて
登場人物は馴染みのない
名前ばかりで
でも、ところどころ
ユーモアラスで
こんなに、貪るようにページをめくり
続きが気になって夜も眠れない小説に
出会ったのは、久々だ。
一言でいうなら、恋愛小説。
でも、中身はさわやかな要素は全くなく
相手の腹を探り、勝手に自己解釈し
どんどん誤解がこじれていくのに
登場人物はみな頭で考えるだけで
なかなか口に出そうとしない。
男女の間には身分の差や自尊心やいろいろ障害があって、だれもが"高慢"であり、"偏見"を抱いていた。
現代と違う点と言えば、スマホも電話もなく
意思疎通は手紙のみ。
その時代にしかないもどかしいすれ違いや思い焦がれを感じることができる。
1813年に執筆されているが、
その心情描写は、現代にも十分通用するもので
「恋愛」に対する感情は、時代も国も関係なく、また、不変であると感じさせられた。
どことなく、「花より男子」に似た雰囲気を持っており、馴染みやすい内容になっていると感じる。
夏は恋の季節。(と巷では言われている)
今年の夏にぜひおすすめしたい一冊だ。
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