ごちそうさまを言ってほしい
「ごちそうさまー」
「食器は流しに下げてね」
「はーい」
こんな日常がいいなって、平凡すぎるかもしれないけど思っています。
ドラマや映画など映像作品をよく観るんですが、どうしても気になるシーンがあります。それは"出された食事を完食しない"です。
これから食事を取るシーンで、食卓に美味しそうな料理が並んで「わぁー」ってなって、食事映えの映像がしばし流れて、そのあと「あ、そうだ」って別の展開が始まるの。
ごはん食べてからにしようよ!!
食事中に誰かが「ウッ」ってなるなら分かる。
事件とか災害とか予断を許さないイベントが起きるなら分かる。
でも普通にこれからご飯を食べましょうってなって、それが心を込めて丁寧に作られた食事で「わぁー」までいったのなら、それ以外のことは食事後「ごちそうさま」をしてからにしようよ。
「あっそうだ、見せたいものがあるの」って出来立てホカホカの食事を置いて別の部屋に移動したり、そこで長々と次のストーリーが始まったりすると、えっ?さっき置いてきた食事どうなったの?冷めて乾燥してカピカピになっちゃうの?作った人の労力と気持ちは?なんなら作った人も一緒に場所移動してるし!?
なんか最近の映像作品でよく見かける気がして。
もちろん創作だから、細かいことを気にしなくていいのかもしれないけど。
制作側のことを考慮するなら、フードコーディネーターさんがメニューや見栄えを計算して作ったんじゃないのかって裏方の報われなさを考えてしまったりして。
そこをおろそかにしない作品は安心して観ていられる。
食事シーンは飛ばしたとしても、せめて、ちゃんと時間経過がされて次の展開があれば。
「ごちそうさま」まで丁寧に描かれていたら、それはすごく嬉しい。
これはある日のスキレット料理。
料理は得意ではないし、映え写真も苦手。
でも美味しいと思うものを作って食べる以上、温かいうちに箸をつけて完食したい。
自分で作って自分で食べるときも、ごちそうさまって言いたい。
終
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