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長野県北部の道路事情、秋の信州へ

ようこそ、ケイです。

2019年10/12-13に訪れた台風19号の影響で、長野県内では水害による多くのダメージを受けました。

その2週間後、10/26,27に車で長野市北部を訪れたので、当時の道路状況などを紹介します。

ちなみに、東京方面からみて長野県北部に向かった場合の千曲市以北と考えてください。
上田、佐久、軽井沢あたりは状況が違う場合があります。

また、災害地の写真はありません。
運転中は撮影できなかったことと、災害地を手助けもせず観光のように車を止めて撮影することはできなかったからです。

上信越自動車道

千曲川の決壊がニュースで大きく取り上げられた地域とは、千曲川をはさんで反対側を高速道路が走っています。
土曜日に通過した限りでは大きな被害や交通規制はなく、目立った渋滞もなく、いつも通りの片道二車線を走行することができました。

更埴ジャンクションを過ぎると松代地区(旧松代町)を走ります。
あまり報道されていませんが、この地域も大きな浸水被害を受けています。平地や川沿いに瓦礫が積まれて、本来ならもっと緑に覆われていたはずの土地が一面茶色くなってしまっていました。

高速道路の運転中、視界に入った限りの状況です。
わき見運転は大変危険なので厳禁で!

アップルライン(国道18号線)

日曜日は、雨のなか国道18号線を走りました。

長野市北部にある国道18号線バイパス、通称アップルラインは、その名のとおり沿道にリンゴ畑が続くエリアです。
そして、今回大きく報道された、千曲川決壊による河川氾濫の被害を広域的に受けた地域です。
開通していたので通り抜けてきました。

沿道には渋滞の注意喚起と、う回路を案内する看板が並び、実際に終始ノロノロ運転。
路面は泥でおおわれて、雨で泥水となって流れています。

泥の跡が残るくすんだ色のリンゴ畑。回収しきれていない落ちた果物と枝とゴミの山。ありえない高さまで泥がついた複数の車両。雨の中、雨では洗い流せない汚れを手作業で洗浄し続ける人たち。
現状が視界に入ってきます。

運転中、周囲に気を取られてよそ見をしないように、くれぐれも注意してください。発生したばかりの追突事故も見かけました。ただでさえ大変な地域に、迷惑を重ねないように。

緊急車両と災害救助車両が行き交っているので、最優先で道を譲って。

ライフラインが断たれて飲食店もコンビニも機能していないので、飲食とトイレは無事な地域で事前に済ませておくこと。

泣くのもダメです。視界がゆがみます。

ただの通り抜けであれば、あらかじめ被災地は避けて別ルートを通ることをお勧めします。

山間に位置する信州では、堤防道路や橋が主要な交通ルートです。
今回そこが被災したことで、街中はいつも以上に渋滞が発生しています。
交通の分断は流通から日々の通勤通学まで影響を及ぼしていて、直接被害がなかったとしても、日常生活が薄くじわじわと削られているような感覚です。

休日も日夜も返上して復旧に尽力している方たちのおかげで徐々に元の生活を取り戻しつつあるものの、水害は本当に元通りに戻すことは難しい災害です。
お互いの感謝と協力、できればボランティアや募金での支援、多少の不便に文句を言わず慢心せずに、まずはできることからと思っています。

鉄道、公共交通機関

今回、長野県の北部にある野尻湖のゲストハウスLAMPにお邪魔しました。

ドミトリーで同室になったのは、東京から来たグループでした。

新幹線で長野まで来て、北しなの線に乗り換えて、最寄り駅からは宿の送迎。
キノコ狩りとキノコ鍋を楽しみに来てくれたとのことで、公共交通機関の復旧が本当にありがたいと感じました。

いま紅葉も真っ盛り、秋の味覚も真っ盛り、温泉も豊かです。
道中どうぞ気を付けて、計画を立てて是非、秋の信州長野に来ていただきたいと思います。

※長野県内にはまだ未開通の路線もあるので、事前に十分な情報収集をしてください。
※シャトルバスの運行や、駅からの送迎を行っている施設もありますので、それぞれご確認ください。
※繰り返しますが、お車の方はくれぐれもわき見に気を付けて運転してください。

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