見出し画像

2020年 V-MAX 1200で走っています

かれこれ35年以上オートバイを傍らにおいて生活してきた。ずっと、スーパースポーツ、レーサー、アドベンチャー型、スクーターと色々乗り継いできたが、最近、V-Maxというマシンに興味をもったので、昨年手に入れて、少し乗ってきた。

私は、基本的にバイクはコーナーを愉しむか、ツーリングを愉しむという使い方をしてきた。若い頃、日本北から南までツーリングをしてきたし、また、バリバリ伝説時代には、奥多摩や国道411を速く走ることをやっていたが、とても危ないので一時期NSR250でサーキットへ行った。その後、一般公道に戻ってからは、無理せずぼちぼち乗っている。

1.走り

 V-MAX1200は、まあ、乾燥重量263kgということで重いのだが、他にも重い機材も持っているので扱うことはできる。タイヤが細い事や、あちこちのサビや小キズ、装備には時代を感じる。脚付きは(でかいアドベンチャーと比較して)いい。

エンジンをかけると低く唸る80年代の逆輸入車の騒音規制前の音がでてくる。エンジンのピックアップは非常にいい。クラッチをつないだ瞬間のトルク感は十分太くエンストする感じはなく、走り出すと重くて使い難いということはない。

直線番長と言われるように直線加速は力強い、が重い物体をぐいぐい押す感じであり、スーパースポーツのような軽快さはない。絶対加速度でも最新のリッターマシンのほうが速いと思う。したがって、コーナーリングは、十分に速度を落として侵入する必要があり、立ち上がりも急激なトルク発生は危険だ。通常の道路の流れを少しリードするぐらであれば苦もなく走らせることができる。

6500回転以上のVブーストを使うと強い加速感は得られるのだが、一般公道でそこまで回すことはそれなりの速度になっており、車重からくるブレーキの限界を知っているとVブーストを使う機会はまずでてこない。 高速道路では回すことができるが、カウルもなく時速100kmを大きく超えると全く辛い状況になる。そのため追い越しなどで一瞬加速するぐらいしか使えない。

見た目もマッチョ感(?)があり、エンジン音、排気音もとてもいいのだが、走らせるとあまり楽しくないと感じてしまう。つまり、コーナーがあまり楽しくないのだ。コーナー出口を見ながらリアのトルクで強力に旋回し、そこから強い加速で脱出する感覚が得られないのだ。スーパースポーツの様な運動性能はない。

停めていると、色々な人から声をかけられる。これは他のマシンでは経験しなかったので、バイクに乗らない人でも気になる形なのかなと思った。

2.長所と短所

燃費がリッター10キロぐらいでタンクが12リッターなので、実質的に100kmちょっとの航続距離しかとれない。このため山に入って峠越えという使い方ができないのだ。また、積載性も考慮されていないし、ボックスをつけると見た目のバランスが悪くなるので、どうもツーリングに向いてない気がする。

夏場の市街地での低速走行では、オーバーヒートをする可能性を感じる。

メンテナンスも限られた店でないとできないらしい。YSPヤマハでも扱えないところが多いらしい。私は、西東京にあるRIGHT ARMさんを知ることになり、この店は、正しくV-MAXのメンテナンスではトップレベルであるので、ここにお願いするようにしている。 かなり古い機種になるので、あちこちのメンテナンスは必ず必要になり、近くに信頼できるお店があるということが必要になるとおもう。

3.もう少し付き合ってみよう。

このV-MAXの魅力とはなにか? スーパースポーツのような運動性能でもない、ツーリング快適性でもない、取り回しを含め軽快さはない、ただ直進の加速力を求めて、強いエンジンとボリューム感ある美しいデザインの鉄の機械、というところなのか、そういう意図で作られたマシンなのだなと思っている、

まあもう少し乗ってみて、どういう使い方をするのが合っているのか経験してみようと思っている。

湘南、西湘バイパスから伊豆の海岸沿いを流して、時々停めてぼーっとする使いかたかあ、と思っている。春、秋がいいな。夏なら夕方がよさそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?