Kenny

ニューヨーク在住

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知財的に面白い企業(その1)

多くの企業には知的財産を専門に扱う知財部という部署が存在しています。通常、「〇〇部」といえば、おおよそどの企業でも似たような業務内容がざっくり想定されることが多いですが、知財部の場合は、企業に依ってやっていることが違う度合が非常に強いといういう意味でかなり特殊です。例えば、大企業と中小企業などステージの違う企業間ではプラクティスがかなり違いますし、また、技術的な業界の違いでも実務レベルで大きなギャップがあります。その根源的な大きな理由の一つは、知財のとらえ方が違うとまとめられ

    • IPランドスケープはなぜふわっと聞こえてしまうのか?

      昨今、知財界隈だけでなく、日経に取り上げられるなどして多方面で盛り上がりをみせているIP(Intellectual Property)ランドスケープというワード。この言葉の意味するところは文脈によって色々ありますが、典型的な定義は、自社及び他社の特許出願情報を俯瞰したもの、であり、誰がどの領域でどれほど特許をもっているかといった技術マップを指していることが多いかと思います。 ここまでなら特に議論のない話かと思いますが、今回少々考察してみたいのは、その使い方です。IPランドス

      • アメリカ人は本当に謝らないのか

        Twitter等のSNSにおいて、いわゆる在米アカウント界隈で定期的に話題に挙がるトピックの一つに、「アメリカ人は謝らない」という論点があります。日本人は呼吸するように「すみません」を連呼しがちなのに対して、アメリカでSorryを言うことは自分の負けを認めることになるので絶対に謝るな、と誰かが言い始めては、やれイイねだの、やれ主語が大きすぎるだの、よく盛り上がっていますね。確かに、訴訟大国アメリカでは、謝罪の言葉が持つ意味合いは、日本のそれとは大きく異なります。ただ、その意味

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