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夢のような夢

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どうにもこうにもいかないフィクション。
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記事一覧

私の病室に入らないで

千絵子のイメソン

真朱千絵子
1か月前

むかつくんだよ、根性みたいなの

思えば、人生で100%の力を振り絞ってがむしゃらに何かをやったことは無いような気がする。 い…

真朱千絵子
3か月前
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せんちめんたりずむが死んでゆく

センス・オブ・ワンダー 大人は鈍感にならないと生きていけないこの世界 たまに胸の奥がツキン…

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特に理由は無いが今まで描いた絵を流してみる。

こんばんは。 タイトル通りです。 基本インスタに載せたやつです。 ではいきます。 などです…

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「わたし」がいる

あ、わたしがいる そこの思い出のところに いないはずのわたしがいる いるはずのわたしがいな…

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ああ!せんちめんたりずむ!

この感覚は久しぶりだから忘れていたのではないのか? この横たわる心に夕陽のような影が落ち…

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ある朝の憂鬱

少し茶っぽくてパサパサのうねる髪の毛を指先でくるくる触りながら、 ワン・シンイーは烏の鳴き声を聞いた。 面格子の隙間から入り込む朝日と毎日変わらない何かが腐ったにおい。 シンイーは怠い身体に鞭を打って起こし台所へ行くと、冷蔵庫から消費期限ギリギリの牛乳を取り出す。 コップに注いだ牛乳を勢いよく飲み干してひとつため息をつく。 全身がずきずきと痛む。吐き気に襲われトイレに駆け込んだ。 ひとしきり吐いたあと、洗面所に行って顔を洗う。鏡に映る自分が自分を睨んだような気がした。 今日

天国に行ける人

きっと神様だって選ぶ権利はあるはずで、私が神様だったらこんなやつ絶対に天国に来て欲しくな…

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偏執破瓜

ごうごうと飛行機の音がする。 雲を引いている。 私はただサンダルのつま先を見ていた。 月明…

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殺害事件

目が覚めたでしょ 首まで浸かっていた憂鬱に 愛想尽かされて いまのあなたにはなにも無い どん…

世界がなくなってしまえばいいのになって思ったことあるでしょ あたしはそうだった ずっとそ…

詩 2つ

脆い雨と四月の初めの湿気 しと しと 落ちて ぽたり 流れて つたう あつい さむい ざら…

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詩 2篇

二月兎に角不安病 不安になりたかったから 布団を頭まで被って目を開けた ヘッドホンで蓋をし…

希望

昼は光の差し込むこの部屋から、 青い光が見えました。 それはとても、 とても、 とても綺麗でした。 渦の中に飲み込まれていくように、 私は手を伸ばしました。 あたたかい、春の陽射しのような色がしました。 瞼を閉じて、思い切り飛び込むと、 そこは、ひどく冷たい、 冷たい、 冷たい、寒い、海の中でした。 22/02/14 13:57 #夢のような夢