[イラク] ラテン文字のみの商標にはアラビア語の音訳が必要

イラク商標庁は、ラテン文字のみで構成された商標には、そのアラビア語の音訳を記載しなければならないと発表した。これは、1977年のアラビア語保護法の条項の遵守を義務づけるもので、現在審査中の出願、及び、2023年1月2日以降の新規出願に適用される。出願する商標見本には、ラテン語の上にアラビア語のテキストを大きめの文字で配置する必要がある。
 
ただし、VやPはアラビア語に相当する文字がないため、課題もある。代用するか(VはF、PはB)、アラビア語を話す人々に理解されているペルシャ文字から選ぶのが一般的な対応策として考えられる。
 
アラビア語の音訳を記載することにより、商標権侵害や混同するほど類似したアラビア語商標を出願しようとする第三者に対して、商標権を行使する際に生じる問題を軽減できる可能性があるという利点もある。イラクやその他のアラビア語圏の国で役立つことが期待される。
 
(Saba & Co. IP; JAH & Co. IP)

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