[スペイン] 商標法改正による国際登録への影響

2023年1月14日のスペイン商標法改正施行により、スペイン特許商標庁(SPTO)における行政上の無効または取消の申請が可能になった。従来よりも手続が簡素化されたため、無効または取消の申請の増加が予想される。
 
申請の対象である登録商標のうち、スペインを指定する国際登録でスペインにおいて暫定拒絶を受けることなく登録になった商標は、SPTOに代理人登録がないため、無効または取消の申請を受けた場合、被申請人(商標の登録人)に通知が届くことになる(WIPOに登録された代理人には通知されない)。
 
無効または取消申請に対する応答期限は、公報(BOPI)に掲載されてから2ヶ月であり、期間の延長は認められていない。通知をスムーズに受け取るために、保護認容声明を受領後にスペイン代理人の登録を検討することを勧めたい。

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